梅ヶ瀬コースをハイキング
養老渓谷養老渓谷は、房総半島の中央あたりにある市原市の観光名所。ちょっとしたハイキングができるので、年に一度、紅葉の時期に行くのがうちの習慣となった。ハイクの難易度は年々上げていて、3回目となる今年は一番大変なコースを試すことにした。
前半は、アスファルトの車道を大福山の展望台めざして歩いていく。ちょうど紅葉が見頃だったけれど、はっとするような鮮やかな紅葉ではなく、地味で穏やかな色合いだった。なんだかそれは、千葉県を象徴するようでおもしろい。
去年登った小さな展望台は、老朽化のため今年初めに閉鎖されたようだった。そのあたりで一息ついた後、今度は山林に入り、のちに梅ヶ瀬という小さな川が流れる渓谷へ進んでいく。
山の中は、立派な木々が手入れをされた様子で聳え立っていて見事だったのに、何の木だったのか観察する余裕など持てなかった。高いところが苦手な人にはちょっとストレスを感じる場面もある。ただ基本的にはスニーカーでなんとかなる程度の、下りのハイキングだ。道中、二匹のサルにも出会った。
今年は友人とハリルと四人で出かけました
下り切ると、今度は水が流れる川沿いをハイキング。水量は少なかったから、うまいこと石を飛び渡ってしのぎ、靴下は濡らさずに済んだ。夏なら、水の中を歩くのも気持ちがよさそうだ。見上げれば、周りは30〜50メートルの壁に囲まれていて、自分たちが谷底にいることを実感する。
足元にはきれいな落ち葉と新芽とのコントラスト
友人が撮った芸術的な一枚
しばらく川沿いを歩いた後に車道に出て、出発地点の養老渓谷駅に戻った。最後はかなり疲れてぼーっとしていたものの、4時間ほどで歩ききったし、高低差もあまりきつくないので、中高年にはぴったりのコースだと思う。
ただ紅葉時期の週末は、周辺の温泉が混んでいる。温泉ののれんをくぐったら、まさに「芋洗い」といった光景が現れて驚いた。いつもは月曜日に出かけていたので人出も少なく、そのことを忘れていたから。いくら人気の少ない房総半島でもハイシーズンはあるようだ。
温泉の帰りには隣町の大多喜で、猪丼と猪肉の餃子を食べた。熱いお味噌汁に甘辛で柔らかい猪肉を食べて、大満足! ハリルはしかし、これはお気に召さなかったようだ。思うに、「お味噌汁にご飯」という組み合わせでしっくりくるのは、日本人特有の味わい方なのだろう。それに加えて、今回はちょっと量が足りなかったようなので、次回は忘れずに大盛りの手配をしようと思う(と言いつつ、毎回注文時に忘れる)。
おいしいよ!