ゴールデンウィーク初日は、庭仕事をした。かなり深く土を掘ったので、翌日の筋肉痛が恐ろしい。そこでお風呂に入り、体のあらゆる部分をストレッチしてベッドに入った。結果は上出来で、いつもより深い眠りを得ることができた。
連休二日目の今日は、カーテンを縫った。この家に引越してから約二か月が経ったのに、窓にはカーテンが一枚もかかっていない。夜になると二階の部屋は外から丸見えだが、幸いにも周りに家はほとんどないのだった。ただ、わたしの部屋のデスクの前の窓はお隣さんに面しているので、最初にカーテンをかけるべきはここだと思っていた。
猫は、人間が作業をしていると、その最も大事な場所に座る性質がある。アーラジャも、アイロンをかけてまさに縫うばかり、という状態の布に目をつけたようだ。
ネットで買った布は、タンザニア産だった。タンザニアはケニアの南、マダガスカルの西に位置する。行ったことはないけれど、普段からケニアの紅茶にマダガスカルの砂糖を入れて飲んでいるので、その地域には親しみが湧く。デスク前のカーテンは常に閉めておくだろうから、なにか活き活きとしたエネルギーを感じることのできる、アフリカのプリントを選びたいと思ったのだった。
イケアで買った材料と道具で作業したら、ロッドとカーテンを用意するのはとても簡単だった。日本では、買い物からDIYまで、なんでも簡単にできると感じる。砂漠生活で直面した数多くの困難を思い出しては、いったいあそこで何をしていたんだろう? と思うことがしばしばある。
以前から、デスクは二つ並べる癖があったのだが、今回もまたそうしてしまった。日本の近代住宅のつまらない壁や床とは対照的に、アフリカのプリントは輝いていると思う。当面は、ここでしごとをするつもりだ。在宅勤務になって、早くも三か月目に入っている。