庭の様子

九十九里町
05 /26 2020
関東の5月はこんなに寒い月だったろうか、うちではいまだにストーブを焚くことがある。しかし気温が上がっているのはたしかで、先日蒔いたハーブの種が芽を出し始めた。


ここまでは、フェヌグリークが一番早く育っている。コリアンダー、ディル、イタリアンパセリはまあまあだが、バジルがよくない。虫が芽を食べてしまったに違いない。
トマトは苗を植えたので、よく育っている。ただ、トマトの下にはモグラの通り道があるようで、ときどき土が盛り上がっていることがある。どんな影響があるのかは、わからないが。
ハリルはメロンの苗を100個くらい植えた。ところが土に埋めた種もまた、虫に食べられているようだ。せめて、植木鉢のものは安全に育ってくれるといいのだが。

トルクメン刺繍

九十九里町
05 /26 2020
イランにでは、ハリルの母は毎日刺繍仕事をしていた。最初は、彼女がどうやって刺繍をするかを見ていただけだったのだが、何年かしてようやく自分もやってみたいと思うようになった。小さい四角形から始めて、徐々に大きいものを試していった。ただ、わたしが刺繍をしたのは、何か手仕事を楽しみたいと思ったときだけだったように思う。ハリルの母も、トルクメンの女性たちも、楽しみのためだけに刺繍をすることは稀だ。注文を受けたり、将来お嫁に出す娘がいる場合などに、刺繍仕事をやるようだった。

思えば、刺し手(刺繍をする女性)と一緒に、トルクメン刺繍の作品をたくさん作ったものだ。最初は義母と一緒に作り、東京で展示会をして、オンラインショップでも販売してみた。こういった仕事は、小さな規模だったとしても続けたかったのだが、わたし自身がイランに行けない限り、作品を作ることはできない。それでも諦めきれないので、刺繍だけは自分で続けてみようと思った。そして、日本の友人の一人に、作品をあげることを約束したのだった(自分を鼓舞するために)。

しかしそれから1年9か月もたってしまった! 当時わたしはイランに住んでいて、日本に戻ってから手仕事をする時間がなかったし、実際はこのステイホーム期間が来るまでは、すっかり忘れてしまっていたりしたのだ。今回、とても勤勉に仕事をし、作品を仕上げることができた。
これは、わたしの刺繍人生で最も大きな作品だ。自分のスキルに自信が持てたので、ほかの作品も続けて刺していこうと思う。
この頃は多くの人がZoomでさまざまなレッスンを提供したりして、商売をしている。わたしもトルクメン刺繍のレッスンをしたらいいんじゃないかと思った。ただ、トルクメン刺繍にはユニークな針が必要だ。イランから糸は十分に持ち帰ってきたのに、針が足りない。なのでレッスンは開けないけれど、イランから針を調達できる日が来るまでに、自分のスキルを磨いておきたいと思う。

九十九里ハーブガーデン

九十九里町
05 /14 2020
家から車で10分くらいのところに、九十九里ハーブガーデンという観光スポットがある。そこでは、ハーブ園のほかにレストラン、ハーブショップ、体験工房があり、キャンピングサイトもあるようだ。どんなところなのか、見に行ってきた。
広大な敷地(約8ヘクタール!)に色とりどりの花が咲いていて、グリーンハウスもいくつかあった。敷地の大きさを考慮すれば、ハーブ園はよく手入れがされている。レストランには屋根のある大きなテラス席があり、食事や飲み物を楽しんでいる人がたくさんいた。お隣さんに聞いた話では、九十九里町にはまだコロナの感染者は出ていないそうだ。それでも、レストランにはまた今度来ることにして、苗を売っているグリーンハウスを見ることにした。
コリアンダー、ディル、バジルの苗があった。わたしの花壇にも、少し前に種を蒔いたものが芽を出しているのが見えてきたが、コリアンダーとイタリアンパセリはまだのようだ。コリアンダーがうまく育たなかったら、ここで苗を買って植えればいいだろう。
多肉植物は、その色と形が非常に魅力的だ。いろんな種類を買いたいという衝動にかられたが、なんとか耐えることができた。ずっと世話をする自信がなかったからだ。最近はよくメルカリで買い物をするのだが、多肉植物を育ててそれをメルカリで売っている人がけっこういる。種を買ったからか、おすすめのページにすてきな植物がいろいろと表示されるので、ついつい見入ってしまう。

ビーチとゴルメサブジ

九十九里町
05 /11 2020
今日の天気は、九十九里町の夏を彷彿とさせるものだった。夏になっても在宅勤務が続くとしたら、冷房の効いた部屋での作業は必至となるだろう。
ウォーキングは、朝のうちに済ませるのがよさそうだ。ハリルはほぼ毎日歩いているが、わたしは今日ひさしぶりに海岸まで歩いた。スニーカーを脱いで、海水に足を浸けた。ハリルは水の深いところを歩いて、穴にはまったようで、服を濡らしていた。でも、ビーチから家まで歩いて帰れるので問題ないのだ。水着を着て歩くようになる日も近いだろう。

今日のランチは、ゴルメサブジだった。日本でこれを作ったのは初めてだと思う。イランの食材店でフリーズドライのサブジを見つけたので、それを試してみたのだ。羊肉は、いつもコストコで買っている。また先日は、インド食材店から豆やドライフルーツを取り寄せた。世界中の食材がこんなふうに手に入るというのはすばらしことだと、またしみじみと思った。


ゴルメサブジはとてもおいしくできて、フリーズドライのサブジもいい香りがした。これなら、庭でハーブの栽培に失敗しても大丈夫だろう。実際、花壇にはすでにダンゴムシがうじゃうじゃと歩いていて、フェヌグリークの芽をだいぶ食べてしまっている。ハーブ栽培を続けるべきか、やめるべきか。今はまだ分からない。

一枚目のカーテン

九十九里町
05 /04 2020
ゴールデンウィーク初日は、庭仕事をした。かなり深く土を掘ったので、翌日の筋肉痛が恐ろしい。そこでお風呂に入り、体のあらゆる部分をストレッチしてベッドに入った。結果は上出来で、いつもより深い眠りを得ることができた。
連休二日目の今日は、カーテンを縫った。この家に引越してから約二か月が経ったのに、窓にはカーテンが一枚もかかっていない。夜になると二階の部屋は外から丸見えだが、幸いにも周りに家はほとんどないのだった。ただ、わたしの部屋のデスクの前の窓はお隣さんに面しているので、最初にカーテンをかけるべきはここだと思っていた。
猫は、人間が作業をしていると、その最も大事な場所に座る性質がある。アーラジャも、アイロンをかけてまさに縫うばかり、という状態の布に目をつけたようだ。
ネットで買った布は、タンザニア産だった。タンザニアはケニアの南、マダガスカルの西に位置する。行ったことはないけれど、普段からケニアの紅茶にマダガスカルの砂糖を入れて飲んでいるので、その地域には親しみが湧く。デスク前のカーテンは常に閉めておくだろうから、なにか活き活きとしたエネルギーを感じることのできる、アフリカのプリントを選びたいと思ったのだった。
イケアで買った材料と道具で作業したら、ロッドとカーテンを用意するのはとても簡単だった。日本では、買い物からDIYまで、なんでも簡単にできると感じる。砂漠生活で直面した数多くの困難を思い出しては、いったいあそこで何をしていたんだろう? と思うことがしばしばある。
以前から、デスクは二つ並べる癖があったのだが、今回もまたそうしてしまった。日本の近代住宅のつまらない壁や床とは対照的に、アフリカのプリントは輝いていると思う。当面は、ここでしごとをするつもりだ。在宅勤務になって、早くも三か月目に入っている。