天然酵母と発酵あんこ
九十九里町天然酵母のパンは温度管理がめんどくさいので避けていたのに、今年買ったヨーグルトメーカーが使えることを思いつき、うっかり始めてしまった。実際は、酵母ができてもパン生地を発酵させるときの温度管理も難しいので、すでにため息が出ている。
レーズンで酵母を起こし、そこに全粒粉を入れた中種をつくるところまでは、ヨーグルトメーカーでわりと簡単にできる。それを使ってパン生地をつくり、焼くのだが、生地をこねるところとその発酵具合の見極めがまだ難しい。感覚がつかめないながらも二回焼いたところ、うまくいったと思ったときと失敗したかもと思ったときの仕上がりがあまり違わない。どういうことなのだ。
1回目
2回目
明日の朝、2回目のパンにメスを入れる(切って食べる)。
さて、会社の人にそそのかされて天然酵母からそのほかの発酵食品にも興味を持ってしまい、なにかと調べていたら、発酵あんこというものがあるのを知った。あんこは好きだから絶対に作りたい! と思い、翌日、小豆と米麹を買う。
小豆を茹でて、米麹と合わせてヨーグルトメーカーにセット。8時間でできた。
これをフードプロセッサーでペースト状にし、こしあん風に。
夜に撮ったので、写真は実物より白けて見えている。発酵あんこのすごいところは、砂糖を一切使わないのに、十分な甘みがあるということだ。たしかに十分甘いのだけれど、砂糖とは違った甘みで、麹菌だけあって、これは甘酒方面の甘みだと思う。思わず、バナナを冷凍させて作る砂糖なしのアイスクリームを思い出した。初めて作ったときは、そのおいしさと甘味に感動するのだけれど、本物のアイス(あんこ)を食べると、まったく別物だということが分かるという結末。それでも、発酵あんこはネーミングからして魅力的だし、手頃なので、あんこ好きの人は一度作ってみたら楽しいと思う。炊飯器でも作れるようだ。