ハマグリの件

九十九里町
11 /26 2020
最近、九十九里の沖合で養殖しているハマグリが、砂浜に大量に打ち上げられているというニュースが各社で報道された。わたし自身は、ハマグリがいつもより多めに浜に落ちていることはウォーキング中に気づいていたのだが(普段はまず落ちていない)、これが珍しい現象だとは分からなかった。秋にはこんなこともあるのかな? くらいに思っていたのだから。
ちなみに、わたしたちが歩いている砂浜は報道された地域からだいぶ離れているようで、写真にあるような光景は見られなかったものの、その影響でいつもより多く落ちていたのだと思う。そして、報道にあるとおり、一般人はこのハマグリを採取してはいけないことになっている。でも拾ってしまった。断っておくと、近くの砂浜では漁師さんたちがハマグリを集めている様子はなく、このまま放っておいても貝たちは死んでしまうという状況があるからだ。そしてなにより、ウォーキングしていて目の前に生きた貝がポツポツと落ちていたら、拾うじゃないか?
わたしが拾ってきたハマグリ
ハリルが・・・

わたしはレインウェアを着て散歩中だったので、貝を拾っては次々とポケットに入れていた。しかし予想外の量に、ポケットはすぐにいっぱいになり、どうにも入りきらない状況になった。そこでわたしはすべて取り出して砂浜に置き、小さいものは諦めて、大きいものから入れ直した。そしてウォーキングを続けたのだが、途中で捨てられていた容器を拾い、そこに先ほど捨てた小さい貝も入れてほとんどすべてを持ち帰ってきた。
常々、自分はそれほど欲張りではないと思っていたし、人にもそんな風に言ったかもしれない。ところがどうだ? 両ポケットはパンパン、容器を手にして、ウェアも顔も泥にまみれて帰ってきたのだから。欲張りコンテストなるものがあったとしたら、上位入賞まちがいなし。

柚子のはちみつ漬け

九十九里町
11 /24 2020
新鮮な柚子をお土産にいただいた。友人の友人の家の木になったものだそうだ。とてもきれいな柚子だったので、すぐに全部をはちみつ漬けにした。柚子はあまり食べつけない果実だけれど、放っておいてしなびてしまうことは避けたいと思うほど、きれいだったので。
すべてを漬けた後で、柚子胡椒という手もあったことが分かった。Tamihimeさんが作ったようだ。でも胡椒には、緑のものを使うべきなのかもしれない。
先日届いたマルメロでさっそくジャムを煮たところ、ジェリー化には失敗してしまったが、味・色・香りはとてもいいものができた。スウェーデンやイランで煮ていたマルメロと同じものだと思う。さらに5kg注文したし、これからまた何度かジャムを煮るので、完全に成功した暁には写真をアップしたい!

ミユビシギ

九十九里町
11 /15 2020
秋晴れの気持ちがいい日が続いてる。今日はひさしぶりにサンダルで海まで歩いて、水に足を浸けたら冷えたのか、だんだんくるぶしが痛くなっていった。
波打ち際でなにかを食べている小さな鳥は、トルクメン語で「チュルック」というそうだ。ハリルの子ども時代はものすごくたくさんいたのに、今のカスピ海にはほとんどいなくなったと言っている。ハリルは野鳥の名前をよく知っているのだが、すべてをトルクメン語で教えてくれるので、あまり役に立たない。調べたら、チュルックは日本語で「ミユビシギ」というようだ。
今日の海岸は、岩ガキの殻のようなものとハマグリの貝殻が多く落ちていた。途中で犬を連れたご近所さんに会って話していたら、九十九里町にもコロナ感染者が6人出たことを聞いた。海岸で感染することはなさそうだが(密の反対なので)、日本でも第三波がきたということなので、消毒液を買ってうちの予防策も一段階あげようかと考えている。出かけるのはほぼ海岸とスーパーだけなのだが。
川沿いの道の脇におおきなソーラーパネル畑
川の土手に休むマガモたち

11時の店

九十九里町
11 /12 2020
“Let’s go to 11 o’clock shop!”とハリルが言う。11時の店ってどこだ? と初めて聞いたときは思ったが、それは近くのスーパーのことなのだ。
車で3分くらいのその店は、朝11時頃に行くと、野菜や果物の見切り品が出してある。早く行き過ぎてもダメで、11時頃がちょうどいいみたいだ。果物などは、よく熟れて食べごろのものがあるので、ハリルが喜んでいる。スーパーに入るとまっさきにそのコーナーに向かい、ほかのおばちゃんたちをブロックする勢いで見切り品を手にしている。ハリルは決断が早いので(というより、そこに置いてあるものはかならず安くて熟れているので)、さささと品物をかごに入れてハンティング終了だ。わたしも夏のあいだはトマトを安くたくさん買った。そして今日は、思いがけずこんな果物が手に入った。
イチジク。今年は一度しか買わなかったイチジクだ。アボカド、ブロッコリー、洋ナシも買って、合計1,085円。なかなかいい買い物だった。ハリルは毎日11時に行こうと言うのだが、さすがにそれではお得ではなくなるよ。
メルカリで、マルメロ5kgを注文してみた。マルメロは、カリンとは別の種類の果物だということを去年知った。日本でカリンと呼ばれている果物は、表面がつるっとして綿毛がない。一方マルメロは、セイヨウカリンという別名もあるそうだが、本当の西洋花梨はこれまた別の種類の果物だそうだ。マルメロは中央アジア原産で、表面には綿がある。スウェーデンやイランでジャムにしていた果物は、マルメロ(= quince)だったのだ。去年の秋は日本で、最初に「カリン」を注文して何か違うと思い、今度はマルメロを注文したつもりだが、ジャムを煮てみたら渋みが残った。それに懲りてもうやめようと思っていたのに、クランベリージャムを食べてジャムの王様(マルメロ)を思い出したハリルがほしいと言い出したので、また注文してみた。
箱を開けたとたん、すごくいい香りがして、今回は当たりだと思った。ジャムを煮る日が待ちどおしい。

クランベリージャム

九十九里町
11 /10 2020
生のクランベリーがめずらしくて、ジャムを煮てみた。生のものを扱ったのは、初めてだ。想像どおりすっぱくて硬めのベリーだったけれど、意外にも簡単に煮崩れして、またペクチンが多いことが分かった。コストコではブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリーなども生のものが売っている。この店は何を買うにも量が多く、値段も特に安いわけではないけれど、たいていは値段に見合った良い品質だと感じている。つまり、うちはコストコに満足しているので定期的に通っている。
さて、ジャムの材料はクランベリー、グラニュー糖、オレンジ(ジュースと皮)、シナモン。外国のレシピを参考にした。
水を入れずにオレンジジュースの水分だけで加熱し始めたら、かなり早くに煮詰まってしまい、後から慌てて加えた。ペクチンが多いので、緩めでもだいじょうぶそうだ。砂糖は40%で作ったが、次回は50%に増やそうと思っている。
使い道は、パンやビスケットに塗ったり、アイスクリームに乗せたり? 酸味を生かした使い方を考えたい。

園芸

九十九里町
11 /03 2020
YouTubeで園芸の動画を見ている。土を再利用する方法とか、水のやり方とか、基本的なことを教わっているのだが、中でも一番役に立ったアドバイスは、植物を「よく見る」という当たり前のことだったと思う。
そういえば、春にハーブの種を撒いたときは、ハーブが成長するのが見たくて毎朝観察していたけれど、秋になってマリーゴールドなどの花を植えた後は、枯れた部分を取り除くのとたまに水をやるだけで、あとは放ってあった。それでも花はよく育ってくれたのだが、朝起きたら必ず植物のそばに行って観察するようにしていたら、小さなイモムシが植物の若葉を食べているのを見つけることができた。チョウは柔らかい芽や花が出る植物の上に卵を産むようだ。ローズマリーやマリーゴルドなど、虫に強いと言われる植物でさえ、イモムシがついて葉や花が傷ついていた。こまめにイモムシを退治することで、植物が欠けたり腐ったりするのは防ぐことができる。

アーラジャには彼氏が二匹、できました

生ゴミをコンポストにする作業は、この2〜3ヶ月のうちにバケツ2つ分のゴミを土に埋めることができた。一つ目を庭の隅に埋めて一ヶ月経って掘り返してみたら、コガネムシの幼虫がたくさんいたので、思わず幼虫を集めて隣の空き地に放ってしまった。その後よく調べたら、その虫たちがコンポスト を食べて糞をすることで、生ゴミが土に産まれ変わるということだった。ただしその幼虫は、農作物の根まで食べてしまうので、土として使う際は気をつける必要がある。
本当に少しずつだけれど、園芸の知識が増えて、やりがいが出てきた。なにごとも勉強しないと進歩しない(園芸をなめんなよ)と思った。