バレンタインデー
印西市休みだった昨日は、庭仕事を頼まれて実家に行ってきた。今の家から車で一時間半くらいかかるので、スープは完全に冷める距離にある。普段、実家に行くときは一泊で、猫も連れて行くことが多いのだが、アーラジャは朝出て行ったきり戻ってくる気配がないので、連れて行かずに、実家からは日帰りしようということになった。アーラジャは、朝遊びに出かけると午後に戻ってきて餌を食べたり昼寝したりするのが日課だ。だから一応、餌と水を乗せたトレイを縁側に出しておいた。そうして実家での庭仕事を終えて、食事をごちそうになって午後に戻ってきたら、なんと餌の皿の上には小さなネズミの下半身と内臓が置いてあった。捕まえて自分のお皿に置いて食べていたみたい。ドライフードも少し残っていた。わたしたちが留守にしたことは分かったようで、車から降りたら、玄関のそばできちんとお座りして待っているのが見えた。
実家の庭では、父親が柿の木を植えたいというので、その場所の地面を掘って、木や竹の根っこを取り出す作業をした。じつはこの作業は先週もやっていて、昨日は二本目の柿用の作業だった。なんでも、柿の木は二本植えないと実がつかないとかなんとか、どこかで聞いてきたようだ。狭い庭に果樹を何本も植えようとして、大変なことになっている。
それはともかく、ハリルが土を掘り起こして、わたしが根っこやゴミを取り除く作業をしていたのだが、途中で鶏の足の骨のようなものが出てきたので、わたしは「なんだこれ、犬が隠しておいて忘れたんじゃないの?」と言ってよけておいた。実家では犬を飼ったことはないのだけれど、前の持ち主が飼っていたみたいなので。そうしたら今度は動物の頭の骨が出てきて、「なんかの動物の骨が出てきたよ!」と言いかけて、それが二十年以上前に埋葬したうちの猫の骨だったことに気がついた。昨日掘り返したその場所に、わたし自身が猫を埋めたのだった。ごめんよ、Sooty! そのほかにも出てきた小さな骨を可能な限り集めて、今度は綿のハンカチに包んで庭の隅に埋めておいた。庭仕事のように慌てて埋めただけでお祈りすらしなかったので、さらに申し訳なかった。ひどい飼い主だ。
さて、昨日はバレンタインデーだということで、母親がハリルにチョコレートを渡していた。少し前にスーパーにチョコレートの棚が出てきたときから、わたしはハリルに「日本では、バレンタインデーに男性が女性にチョコレートを贈るんだよ」と教え込んでいたというのに、まちがったことをしてくれたものだ。え? ひどい奥さんでもある?