パッチン錠

九十九里町
10 /30 2022
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いつからか持っていたこの箱は、たぶん葉巻が入っていたのを父からもらったのだと思う。物入れにして使っていたのに先日、開けた途端にバチンと言って金具が折れた。
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シーツに穴が空いたときと同じく、その瞬間は「あ、ついにこれは捨てるのか」と思った。中身は袋に入れ替えればいいし、クロゼットに床置きにしていたので処分したらスッキリする、くらいに。でも次の瞬間に、金具を付け替えればいいじゃん! とひらめいてしまった。
さっそくネットで検索するも、この金具の名前が分からない。「蝶番」で出てこず、「金具 箱」で画像検索したら出てきた。これはパッチン錠というようだ。
ヨドバシカメラで359円で売っていたのでいそいそと注文し、取り寄せてもらって一週間ほどで手に入った。そして一心不乱に取り付けて、こんな具合に。
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いろいろと苦労の跡は見えるけれど、箱の掛け金という機能が完全に復活し、まだ物入れとして使えることになった。
最後に、どこのたばこなのかと思って「Cuervo 1800」を検索してみたら、なんとそれは葉巻ではなくテキーラだった。は〜? 誰、テキーラ持ってたの? 父からもらったかどうかも怪しくなってきた。それによく考えたら、こんな薄っぺらい箱だと湿気ってしまうから、葉巻入れではないはずだった。いずれにしても、どこかあたたかい気候の国の人が作った箱なのだろう。金具がついていた位置が、箱の長さの中心からずれていましたので。

シーツの補修

九十九里町
10 /23 2022
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ついにかぼちゃを収穫した。大きめのがひとつと、小さいのがふたつ。種はたしかむっつくらい撒いたので、まあまあ不作か? でも大きいのがひとつとれたのでいいでしょう。味が大丈夫なのか、さらなる心配もあるけれど。
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ウリハムシだと思うけど、小さいかぼちゃはかなり攻撃されていた。なんでこんな汚くするの? 小さいかぼちゃは痛む前にさっさとピュレにでもしなくては。
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さて、本題はかぼちゃではなく、シーツに空いた穴の補修だ。シーツに穴が開いたのなんて初めて見た気がするけれど、ベッドシーツの下にダニ退治用のサシェを置いていたら、それに目をつけたガウシャンのお目にかかったというわけ。悪いことはひととおりやってくれる猫だ。アーラジャは何ひとつやらかさなかったのに、ここにきて家の中があちこち壊れ始めた。5 cmくらいの立派な穴。直し方は、両側から別の布をあてて、ミシンで縫いつけるというのをやってみた。昔はよくアップリケという言葉を使ったけれど、今は別の言い方があるようだ(と職場で仕事中に気づいたのになんだったか忘れました)。
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もうこれでいいよ! こんなに面倒な仕事を先延ばしもせずよくやると自分を褒めている。穴を見たときは、また新しいのを買ってこのシーツを処分しなきゃならないのかと思ったけれど、使える部分に比べて穴が小さいので、考え直してよかった。ただ、赤丸が目立つからガウシャンがここを攻撃する可能性は大だ。油断ならないので、この部分は常に掛け布団をかけておく必要がある。
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でもかわいすぎて本気で怒れない\(^o^)/

きつねうどん

九十九里町
10 /22 2022
パンを焼くために国産の小麦粉をいろいろ試している過程で、「ジュ・フランソワ」という群馬のものを使ったことがある。ハードブレッド専用の小麦粉で、外側はカリ、内側はもちもちというのが売りのようだ(商品名は多少ツッコミどころあり)。
たしかにもっちりは感じたけれど、小麦粉自体がしっとりしていてダマになりやすいので扱いにくく、ひょっとしたら湿気ているんじゃないかと思い、販売者と製造者に尋ねてみた。すると星野物産という製造元はとても熱心に対応してくれて、粉が湿気ているかどうか水分測定をしてくれたのだった。結果は、12.5%で製造時からほとんど変化はないとのこと。つまり、この粉はそういう特性があるということだった。粉ふるいが詰まってしまうのが面倒だが、粗めのザルで振るえば問題はないというところか。新しい小麦粉の吟味はそう簡単ではないけれど、毎日のようにパンを焼くわたしは、3キロくらいのパックを扱っている粉やの息子というショップで買うことが多い。ジュ・フランソワについて尋ねた際は、きちんと製造元に問い合わせて回答してくれた。
星野物産からはその上で、驚くようなサービスがあった。テスト用に手持ちの小麦粉を送ったので、その分のお返しとして乾麺を送ってくれるという。絶対贔屓にしようと思ってしまうではないか〜
前置きが長くなったが、今日は残っていたその乾麺一人分を食べようと思いながらジョギングに出かけた。そうしたら海岸にいくつかハマグリが落ちていたので、出汁をとるのにちょうどよかった。庭からはネギを抜いてきた。切り干し大根用に買った油揚げもある。
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油揚げという食材は普段ほとんど食べることがなく、その存在に考えを巡らしたこともなかった。でもこれはたんぱく質なのだろう。きつねうどんを作ってみようじゃないか。にんべんのつゆの素に醤油と砂糖を足して、そこに油抜きした揚げを入れて炊く。
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「炊く」という料理の表現は、あまり関東では一般的でないと思う。どちらかといえば、「煮る」だろう。けれど、炊くと確実においしくなるような気がして。
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なんだか和食って洗練されている。おばあさんになるまで生きながらえたら、そのときはこういう食事を作っているんじゃないかと、ふと思った。レビューできるほど乾麺を食べ慣れていないですが、星野物産の乾麺も文句なくおいしいです。えこひいきなしで(たぶん)。

ピーナッツバター

九十九里町
10 /21 2022
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自分で育てた落花生で「ピーナッツバター」できたけど

実際、悪戦苦闘した。多くのレシピには「フードプロセッサーにピーナッツと砂糖を入れて回すだけ」というようなことが書いてある。けれど、どういうわけかフープロが空回りしたので、何度も調整する必要があり、終わったときの手元といったら…
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フープロの他にジューサーも出してきて、どちらも回すたびに歯を取り出して引っかかったペーストを剥がしたりした。以前に市販のピーナッツで作ったときはこんなことにならなかったので、ひょっとしてわたしの落花生の質が悪かったか?
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落花生は薄皮がついた状態で30分ほど炒って、それをフープロにかける。この時点でまったくペーストにならないので取り出して刻んでみた。その後は砂糖も混ぜて回すものの、回っても2秒が限界だ。太白ごま油を大さじ2、砂糖と水のシロップを大さじ2入れたところまでは覚えているけれど、それからはもう2リットルの水ボトルを持ってドボドボ注ぎ込んだ。一体どういうことなのだ?
ともあれ、300mlの瓶いっぱいにできてしまったそのピーナッツバターを、今度はどんどん食べていく番となる。小腹が空いたらこれをパンにつけて食べるか、柿を剥くか?
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MYハーブガーデン

九十九里町
10 /20 2022
毎朝の小さな愉しみ。それは起きて一階に降りたら外に出て、花壇をチェックすることだ。顔を洗う前に行くことすらある。色々なハーブをちょこちょこ植えた、自分の小さなハーブガーデンを眺めて心を満たすのだ。よーく見ていると、虫がついていたり泥が跳ねていたりするので、そこでメンテもする。
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野良のアークジャ用のハウスを用意したのは、いつだったか。留守にするときに雨の心配なく餌を入れておけるし、冬になる前にはこの中に断熱できる寝床を作るといいと思っている。アークジャは生粋の野良なので、寝床は使わない可能性が高いけどね。しかし寒空の下、一体どこで寝ているのだろう?
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ハーブガーデンには小枝を詰め込んである。なぜって、ガウシャンがあまりにやんちゃなので外に出したら、まず最初にこの花壇を荒らしたからだ。ステビアとアロマティカスの枝を折り、地面に穴を掘ってしまった。子犬かいな。慌ててその辺にある石を置いてみたものの、露出した地面が多すぎて間に合わなかったので、薪用にとってあった枝を敷き詰めたというわけだ。これを見ていて、代わりに植木用のバークチップを敷いたらいいんじゃないかと気がついた。けれど、店頭でチェックしたらけっこうお値段がいいものだったからこのままにするか、買うか? たぶん買うけれど、ちょっと考える。
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うちではたくさん食べる果物は(果物に限らないか?)5キロ単位で箱買いするようになった。初夏からあんず、もも、ぶどう、なし、と来ていまは柿。5キロはすぐ食べてしまったので、ついに10キロに手を出した。量が増えるほど、お買い得商品が見つかるのもたしかです。
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商品チェックを兼ねて日干しするハリル

秋休み

九十九里町
10 /18 2022
コロナのせいで有給休暇が溜まっている人が多いかもしれない。わたしも気がついたら二十日を超える日数が残っていたから、繁忙期前の来月、多めに休みを申請した。普段の休みと合わせて10連休になるけれど、スウェーデンの友達に言ったら「そんなに短いなら旅行に行かなくて正解だね!」と言われて苦笑〜 自分では長めだと思っていたのに? スウェーデンでは一ヶ月だと、しれっと言われた。
じつは沖縄の石垣島に一週間くらい行こうと思って、ちょこちょこ情報を集めていた。本当はひとりでグアムに行きたかったけれど、さすがに思い直してハリルと旅行する方向へ転換して。そして上司に休みを申請して宿を予約しようかと思っていた矢先、政府の「全国旅行支援」なるものが始まって、マーケットが大荒れになった。なんだか気後れしてしまい、決断力が鈍ってくる。そしてよくよく考えたら、旅や留守の手配などすべてをわたしがやるのだから、リフレッシュしようとして旅行してもかえって疲れることに気がついて、旅行はしない結論を出したのでした。家の手入れでもして、酵母でも育てて、仕事のことは完全に忘れてリフレッシュし、冬に備えるのがいいかもしれない。普段からわりと楽な生活をしているとは思うけれど、それでも日常の連続に、おばちゃんは本当に疲れを感じます。。。
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おまいらみんな世話が焼けるんだYO!

餃子のテク

九十九里町
10 /16 2022
一人分の食事が何かないかと思って冷凍庫を探ったら、餃子のたねの残りがありました。皮はないけれど、ふんだんにある小麦粉で作ればいいと思ってそれを解凍し、小麦粉と水を混ぜて置いておきました。餃子の皮の作り方で「小麦粉に熱湯を入れて菜箸で混ぜてから捏ねる」というのを見ましたが、小麦粉と水は混ぜてしばらく置いておけば、グルテンが発達するのでそのままで捏ねやすくなります。それはパン生地に用いるテクニックですが、ここでも有用なり。
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生地はよかったものの包み方がイマイチで、しかも二つは完全に失敗しました。具を詰めすぎて、脂分が溢れ出てしまい、生地どうしがくっつかなくなったという。うまくいったものも、あまり美しくない造形です。じつは市販の皮を使っても、わたしはうまく包めないのです。餃子はまだ10回も作ったことがないので、これから上達していくことでしょう(?)。
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しかしこれはひどい。焼きのテクがさらにまずいです。鉄のフライパンで3回くらい失敗し、ステンレスではこれが2回目とはいえ、「味はおいしかった」では済まされない出来ばえ。もちろん焼き方はちゃんと予習してそのとおりやっているつもりですが、最後の水分を飛ばし切らないうちに火を止めちゃったのが敗因でしょうか。分かりません。あと2〜3回失敗が続いたら、もうやめようと決めたテフロンのフライパンを買っちゃいそう。
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とってつけたように挽回していいですか? ローズマリーを発酵させてできた酵母の入ったカンパーニュを焼きました。酵母の勢いがなかったのでそれ以上増やさずに、ドライイーストを使ったパンに混ぜて消費しているので、このところは毎日これです。トーストして食べていると、ふとローズマリーの香りを感じます。
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まだ泥がついていますが、収穫した落花生は殻を剥いて炒り、ピーナッツバターを作るつもりです。実家へ行く途中に落花生で有名な八街市を通るので、今年の夏ついにピーナッツソフトクリームを食べてみたら、期待どおりのおいしさでした。
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落花生

九十九里町
10 /11 2022
小さな落花生の苗を植えたのは、6月末のこと。そろそろ収穫していいかと思っていた矢先、何者かが掘り起こして食べている跡があった。はいキタ〜! 直前でうまくいかないやつ。
どう見ても、虫ではなく動物のしわざだが、いったい誰だ? アーラジャが掘ったかと一瞬思ったけれど、落花生をかじることはないだろう。猫が土を掘るとしたら、トイレかモグラ・ネズミ目的だ(たまにカニも)。となりに並んだ畝の下を横断した跡があったので、犯人はモグラと特定していいだろう。
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それ以上食べられないよう、落花生は収穫することに決めた。引き抜いてはいけないそうなので、上の写真のように周りからシャベルを入れて、少しずつ掘り起こした。
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小さな苗がこんなに立派になって! 

プロが育てたふっくらした落花生を食べ慣れているので、最初は実がだいぶ小さいと感じたけれど、こんなものかもしれない。むしろ、適当にコンポストを埋めただけの土地なのになんでもよく育っていると思う。
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こうして日干しして、カラカラに乾かして保存するそうだ。うちは三束だけだし、ちょうどいい柵があった。近所の落花生畑では、収穫した落花生をサイロのような円柱形に積み上げて乾燥させている。

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模様替えしてソファをベッドにしたら、さっそく使っている人が

猫たち

九十九里町
10 /06 2022
ガウシャンは起きているあいだ中、餌を欲しがるかモノをおもちゃにして動き回るかしている。いたずらばかりするので「こら!」を連発していてハリルが覚えてしまったが、「こら」はアーラジャにはほとんどかけたことのない言葉だ。
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でもすごく愛嬌があって、撫でてやるとキュルキュル言って喜ぶし、すぐにそばに来てころんと横になる。怒っていても、かわいいときはつい「こりゃあ💛」となってしまう。
アーラジャはおとなしい猫だけれど、ガウシャンがあまりにもちょっかいを出すので嫌がっている。走ってきて噛みついたりするのであたりまえだ。体重の差は三倍くらいだから、アーラジャの手でぐいと押さえるとガウシャンは身動きできなくなるが、それも時間の問題だろう。最近のガウシャンは縦長に急成長中。
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アーラジャがいるときは彼女のそばにいたいらしい。噛んだりしなければ、アーラジャもガウシャンを受け入れている。寒くなったから、くっついて寝るかな?
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自家製ハム

九十九里町
10 /04 2022
燻製器の活用法第二弾として、今度はハムに挑戦してみた。ハムは、ざっくりと次のような工程で肉を加工するようだ。
1. 肉をソミュール液につける(塩やハーブを入れたもの)
2. 水に浸けて肉の塩を抜く
3. 脱水する
4. 燻製する
5. 加熱する
わたしは赤ワインに塩と生のハーブを入れたものに、豚肉を一週間漬けておいた。それを洗って水を張ったボウルに入れて、冷蔵庫に半日。取り出して水気を拭いたら「ピチットシート」に包んで冷蔵庫で一日。
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「ピチットシート」は、それで包んでおくと食品から出た水分が吸収されてシートの中央に溜まるしくみになっていた。その後、肉は燻製に。
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今回はスモークウッドが湿気ていたのか、着火が難しかった。新品でないスモークウッドはあらかじめ乾燥させて置いた方がよさそうだ。ハリルは炭を燃やすといいと言うけれど、このウッドはそれだけで煙が出る代物なんだし、ハリルが炭を熾して燻製した時は、肉が真っ黒だったじゃないか? 意地で、炭は使わなかった。
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3時間くらいかかったか、ときどきひっくり返しながらスモークウッドが燃え尽きるまで放っておいたらいい感じに脂が出ていた。これを60〜70度の湯で1時間半茹でたけど、温度はマニュアルで管理していたので大変だった。次回はヨーグルトメーカーに入れっぱなしにするのがよさそう。
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ある日の朝食。パン、ハム、みょうが、ピクルスは自家製で、一人で悦に入っている。パンとハムを自分で用意できたらもう十分じゃないか? スモークサーモンもいいし、燻製器はもっと活用する価値がありそうだ。ちなみにマスタードも自家製にしたら、それはハリルが好きじゃないようだった。市販のものは砂糖や他の調味料が入って甘くなっているのにね。フレンチはまだいいとしても、スウェディッシュのマスタードにはお菓子みたいに甘いのがあるんです。
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シメは、杏とマルメロのジャムで、これも自分で煮たもの。できるものは一つ一つ自分で作るようにしている。実際、何を作ってもたいして時間はかからないので、作った方がおいしい、安い、楽しいでいいことづくめだ。わたしの冷蔵庫はラベルのない色とりどりの瓶で魔女っぽくなっている。
食品ではないけれど、節約のためにといってなんでも自分で作ってしまうよめ子さんという人がいる。その技術がすごいのなんのって。
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この間買った梅干しは、これで321円だった。まさに、来年は自分で漬けてみようと思わされる値段。