牛骨ブイヨン

九十九里町
12 /31 2022
冬になるとしきりに「牛骨を買いたい」とハリルが言う。牛骨を煮込んだスープを作るのだそうだ。いつかは寒くない季節に作ってしまい、一晩寝かせた後にも脂が固まらず失敗したことがあったけど、これだけ気温が低くなったので今回は正解だった。
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大きな鍋に骨を入るだけ入れて、ネギ、セロリ、にんじんなどありったけの野菜を足して、一日中弱火で煮込んだ。そして一晩寝かせて、翌朝上澄みの脂を取り除き、スープだけを別の鍋に移して、冷めるまで置いておく。
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残った骨にはまた水を足して一日中、二番だしを取った。その翌日は骨を捨てる前にまた少し水を足して、三番だしを取ったけれど、これも十分いいスープができていた。同じものをpapricaさんのところでも作ったそうで、英語では「ボーンブロス」と言うようだ。骨から出るスープはゼラチン質で、胃腸の調子が良くなるとか免疫をサポートするとか、色々な効能があると言われている。実際、うちの場合は二人とも腸の調子に驚くような効果があらわれたので、わたしもすっかりこのブロスの信者となっている。
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ブロスはどんな料理にも使える。今回初めて作った豚もつのみそ煮込みは最高だった。これは食べる前日に作っておくと一層おいしくなると思う。半日とか一晩置いて、熟成された後に驚くような風味が出るスープは多い。先日偶然できてしまった雑煮もそうだった。いつものチキンスープを作ろうと思ったら材料が里芋、蓮根など和のものしかなかったので間に合わせで作ったら、お正月に食べる「お雑煮」ができてしまった。ハリルは「味はどこ?」と言ったくらい地味な味だけれど、確かにあれはお雑煮の味だった。
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ハリルがあまり食べなかったので余ってしまい、翌朝大きなどんぶりに入れてわたしが食べるしかなく、内心「食べ切れるかな?」と心配だったのに、一口口に入れたら衝撃の旨みが! 置いておいただけなのになぜあんなおいしくなったのだろう〜
これからはスープや煮込みは、できる限り食べる前日に作りたいと考えている。

電気代の高騰

九十九里町
12 /28 2022
食料品の値段が上がっているのをじわじわと感じる。公共料金も同じく。今月は電気料金の請求が見たこともない金額だったので、去年の同月と比較してみたら、なんと倍増していた! 使用量で比較したら増えたのは30%ほどだから、値上げ率が半端ない。
そうかと言って、「節約」という言葉にはもううんざりだ。夏には政府と電力会社の推進する「節電」プロジェクトに本気で参加したけれどたいしたポイントはつかなかったし、冬に寒い思いをして体を冷やしても埒があかない。石油ストーブも焚くし、エアコンもつけるしかないのだ。もっと冷暖房効率のいい住宅を建てて日本(関東)の生活水準が上がってほしいけれど、一体どうすればそんなことが可能なのか。
実家では、部屋が寒いからといって何年も前にすべての窓を二重窓にした。そして一重の窓には断熱効果をねらってプチプチが貼ってある。しかしまったくと言っていいほど、その効果は感じられない。二重窓にかけた大金は何だったのかと思ってしまう。その後さらに、父は狭い脱衣所や廊下、階段(笑)にもエアコンを設置してしまった。確かにそれをつければ身が縮むような寒いシーンは避けられるけれど、電気代は大変なことになりそうだ。本人たちはグアムへ移ってしまったので当面の問題はなさそうなものの、信じられない寒さ対策だ。
またまた前置きが長くなった。この電気代の高騰を受けてわたしが決めたことは、電気ポットを「買わない」こと。引越と同時に買った3リットルの電気ポットが先日壊れてしまい、買い替えようといそいそと商品を選んだところに、今月の電気代請求が来たのでした(これが欲しかった〜)。魔法瓶がいくつもあるので、それにガスで沸かしたお湯を入れて過ごそうと思う。スウェーデンでもイランでも電気ポットはなかったのだから、問題ないでしょう😭

チェアパッド

九十九里町
12 /27 2022
食卓用に買ったチェアパッド(1,800円/枚)の使い心地がいまいちで、パッド自体を処分するかどうか、ずっと迷っていた。やるなら今年のうちがいいではないか?
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イケアの商品は、あるカテゴリの中で安めのを買うといまいちなことが多い。安くても結局長く使えないならば、選ばないようにしなければいけないと思う。しかしこれがなかなか難しい。買い物をする決め手の大きな要素は、その「安さ」だからだ〜
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これもイケアのチェアパッドだが、一枚は3,000円。でもこの方が断然役立っている。厚すぎるように見えるのに、実際に座るとしっかりした沈み具合がいい。
結局、薄いパッドの方はどうしたかというと、カバーを新しく縫って、二枚ずつ入れて一枚のクッションにすることで解決(これからも使う)できた。一つはわたしのデスク用になっている。
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カバーに使う生地は、これに白羽の矢がたった。この家に住んでから使い道がなくなっていたテーブルクロス。それに思い切ってハサミを入れた。実家にいた時は、トランポリンの上にこれを掛けて簡易的なテーブルにしていたのでした。
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時間をかけて設計図を書いてから縫い始めたのに、途中でまた分からなくなって寸法を直したりした。それなのにピッタリいかず、ちょっとゆったり目にできあがったという。小さいよりはよかったし、クロゼットがまた少しすっきりして大満足。

レーズンサワードウ

九十九里町
12 /26 2022
レーズンのサワードウがやっとできて、イスタントイーストなしのパンを焼けるようになった。レーズン・水・砂糖を混ぜて5日くらいかけて酵母液を作り、それに全粒粉と水を足して中種を作った。しかしこの中種がうまく膨らまず、危うくまた匙を投げるところだった。原因が分からず頓挫すると本当にがっかり、うんざりしてしまう。でも、今回もまたパン職人の友人が助けてくれたのでした。
どうやらわたしの中種は、水分が足りなかったようだ。全粒粉やライ麦は、麦の外皮が入っている分、小麦粉よりも水分を多く吸収する。だから中種を作る際も、粉:水=1:1ではバランスが悪かったのだ。確かに、見た目にも乾いた感じの種だったので、そこで気がつくべきだった。石臼で挽いたという国産の全粒粉を勇んで使ったのが、裏目に出たかもしれない。そこでまず水だけを足して発酵させ、うまくいかなかったので粉も少し足したら、今度はいい感じに膨らんで柔らかい種になった。
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完全に二倍にはならなくても、発酵していればパンが焼けるということも理解できた。その後また一度だけかけ継ぎをして、ついにサワードウだけのパンが焼けました。
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サワードウブレッドは生地のキメ(気泡)が細かくて独特のコシがある。生地を捏ねるときも、インスタントイーストとは違う独特のハリがある。小麦粉、水、塩と天然酵母だけが材料というのが魅力なので、ヨーグルトメーカーと電気毛布を駆使して冬のあいだも時々焼こうと思う。室温が低すぎることと、いたずら猫がいるという環境がパンを焼くには厳しすぎるので、自分の部屋のベッドの上に電気毛布を置いて発酵させている。
活発なサワードウが完成するまでに出た種の余りも、イーストと併用してパンにしている。これも十分、風味豊かでおいしい。
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畑の菌活

九十九里町
12 /23 2022
ライ麦とオーツ麦の種を蒔いてから一ヶ月、地面には緑の芽が伸びている。両方の麦を一緒にばら撒いたので、どっちがどっちかは分からない。
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裸だった地面が草と緑で覆われ、いい調子だと思う。麦の根が地中に伸びることで、菌が増え、地中の生命活動が活発になる(はず)。そのあとで、春になったら畝を起こすか隙間を見つけて作物を植えていく予定。
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レンゲと菜の花の種を蒔いた場所には麦は蒔かず、草だけを被せておいた。その場所の所々にグリーンピースをちょこちょこ埋めておいたら、ちゃんと発芽している。これも豆の収穫よりも、その根の発達(による菌活)を期待してのこと。
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ハーブ類は今のところ寒さに強いようで安心しているけれど、バジル、ひまわり、じゃがいもは霜が降りたら枯れてしまった。
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上はジャーマンカモミールの芽が出ているところ。地植えにするといつもケアが行き届かず、この状態から成長した試しがない。次の春にはわさわさと茂ってほしいと、強く願う。
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小さな庭で黄昏に浸る(寒い)

動物病院に通う

九十九里町
12 /17 2022
ようやくガウシャンの白血病ワクチン2回目を打つ日が来た。ワクチンを効果的に打つには、事前に検便をして、虫がいないか確認する必要があるそうだ。1回目の時はヘビやカエルから移るという虫がいて、その虫下しに10日間ほどかかった。ガウシャンは暴れん坊なので、家の中に閉じ込めておくのが大変なのだ。1回目のワクチンから一ヶ月間あったため、家に閉じ込めておくのは最初の数日でこちらがギブアップ、いつもどおり外に出してしまった。ヘビもカエルも冬眠していることを願って。
近所の動物病院はいつも混んでいて、何時間も待たされる。だから今日は朝8時に行って、駐車場で順番待ちをした。開業1時間前なのでさすがに一番だろうと思っても、さらに早い人がいて二番だった。それでも待ち時間は一時間ちょっとで済んだので、毎回この手法を使おうと思う。8時45分に病院のドアが開いた時には、すでに十数人が列に並んでいた。皆車で来るため、8人までは駐車場に停めた順番を守って列に並ぶのが暗黙の了解のようだ。いつも「何番目ですか?」と尋ねる人が出てきて、それぞれに自分の順番を主張する。
検便は幸いなことにパスして、ガウシャンは2回目のワクチンを打った。これで何事もなければ一年後まで動物病院には行かなくてよし! と思ったら、来月はアーラジャの番だった。二匹とも自由に外に出しているから仕方がない。ワクチンだけは打ってやろうと思うけど、5種ワクチンにはエイズは含まれていないのだそうだ。
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謎のマウンティング行為

ガウシャン(0歳♂)にとってのアーラジャ(3歳♀)は、母なのか、妻なのか? それとも邪魔な先住猫なのか? ガウシャンがアーラジャを追いかけまくっている一方で、アーラジャがガウシャンを嫌がっていることは確かなり。

りんごとキウィフルーツ

九十九里町
12 /07 2022
少し前に、りんごの「内容おまかせ7kg」を買った。届くまで何が入っているか分からないお楽しみだが、箱を開けたら5種類くらい入っていて(送料込み2,000円)、なかなかおもしろい。そのうち一番すっぱいと書かれていた2種類を煮て、ジャムにしてみた。
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煮る前に味見をしたら、生のままでも十分食べられる、新鮮でおいしいりんごだった。売りものにならない中から7kg選んだそうだが、傷のある見た目から想像したよりずっと新鮮だ。
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これで7kg
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旬のキウィフルーツも5kgくらい買った。これはどなたかの庭で無農薬でできたという触れ込みだったが、キウィフルーツに農薬をつける方が難しいのではないか? どうなんだろう。りんごと一緒に袋に入れて追熟してから食べると、味わい深くておいしい。濃い緑色も魅力的だ。
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梅ヶ瀬コースをハイキング

養老渓谷
12 /06 2022
養老渓谷は、房総半島の中央あたりにある市原市の観光名所。ちょっとしたハイキングができるので、年に一度、紅葉の時期に行くのがうちの習慣となった。ハイクの難易度は年々上げていて、3回目となる今年は一番大変なコースを試すことにした。
前半は、アスファルトの車道を大福山の展望台めざして歩いていく。ちょうど紅葉が見頃だったけれど、はっとするような鮮やかな紅葉ではなく、地味で穏やかな色合いだった。なんだかそれは、千葉県を象徴するようでおもしろい。
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去年登った小さな展望台は、老朽化のため今年初めに閉鎖されたようだった。そのあたりで一息ついた後、今度は山林に入り、のちに梅ヶ瀬という小さな川が流れる渓谷へ進んでいく。
山の中は、立派な木々が手入れをされた様子で聳え立っていて見事だったのに、何の木だったのか観察する余裕など持てなかった。高いところが苦手な人にはちょっとストレスを感じる場面もある。ただ基本的にはスニーカーでなんとかなる程度の、下りのハイキングだ。道中、二匹のサルにも出会った。
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今年は友人とハリルと四人で出かけました

下り切ると、今度は水が流れる川沿いをハイキング。水量は少なかったから、うまいこと石を飛び渡ってしのぎ、靴下は濡らさずに済んだ。夏なら、水の中を歩くのも気持ちがよさそうだ。見上げれば、周りは30〜50メートルの壁に囲まれていて、自分たちが谷底にいることを実感する。
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足元にはきれいな落ち葉と新芽とのコントラスト
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友人が撮った芸術的な一枚
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しばらく川沿いを歩いた後に車道に出て、出発地点の養老渓谷駅に戻った。最後はかなり疲れてぼーっとしていたものの、4時間ほどで歩ききったし、高低差もあまりきつくないので、中高年にはぴったりのコースだと思う。
ただ紅葉時期の週末は、周辺の温泉が混んでいる。温泉ののれんをくぐったら、まさに「芋洗い」といった光景が現れて驚いた。いつもは月曜日に出かけていたので人出も少なく、そのことを忘れていたから。いくら人気の少ない房総半島でもハイシーズンはあるようだ。
温泉の帰りには隣町の大多喜で、猪丼と猪肉の餃子を食べた。熱いお味噌汁に甘辛で柔らかい猪肉を食べて、大満足! ハリルはしかし、これはお気に召さなかったようだ。思うに、「お味噌汁にご飯」という組み合わせでしっくりくるのは、日本人特有の味わい方なのだろう。それに加えて、今回はちょっと量が足りなかったようなので、次回は忘れずに大盛りの手配をしようと思う(と言いつつ、毎回注文時に忘れる)。
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おいしいよ!

サブジの処理

九十九里町
12 /01 2022
畑に育ってきたサブジを少し間引いておこうと思ったら、思ったよりたくさん収穫があった。
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コリアンダーが少しと、おおかたはイタリアンパセリ。これは花壇に残っていた苗を夏の終わりに移植したもので、来春生えたらいいと思っていたのに、その前の秋にちゃんと育ったもの。
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よく洗って刻み、よく炒めて冷凍保存をしておく。後でほかの種類のサブジと合わせてゴルメサブジやアシュ(サブジのスープ)を作るためだ。イタリアンパセリは茎も刻んで炒めておいた。
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イランでは、こういった加熱済みの状態のものも市場で売っていた。料理を時短したい主婦もいるだろうし、サブジの処理を仕事にしている主婦もいた。わたしは大家族の中でみんなと一緒にサブジの処理をしていたわけではないけれど、そういった雰囲気を思い出して懐かしくなる。