ヨーグルト

九十九里町
03 /31 2023
イランで搾乳をしていた頃は、自家製の牛乳でヨーグルトを作っていた。うちの牛たちはカスピ海のそばの少し塩気のある草を食べて育っていて牛乳がおいしかったし、いつもそばにいたおかげで、市販のものを飲んだことはなかった。日本に来てからは、生乳を買ったことはないと思う。けれどヨーグルトやケフィアはいつも作っている。
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ハリルの好みにより、元種には明治のブルガリアヨーグルトとR1をひと匙ずつ使う。他のメジャーなヨーグルトも試してみたが、酸味のあるものが見つからないまま、これが定番の組み合わせになっている。日本では全体的に、マイルドなヨーグルトが人気なのかもしれない。
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元種2種類を使ってできたヨーグルトは2回目の元種にし、雑菌に注意しながら3回目まで作る。計算したところ、費用はそれほどお得になるわけではないが、R1を一日一個食べるのと比較したらお安くなるのは確かだろう。水気を切ってチーズにもするので、うちでは一度に1.5L作ってちょうどいいくらい。

かぼちゃの種

九十九里町
03 /30 2023
チェクディルマのバリエーションには、かぼちゃを使うものがある。クミシュテペではオレンジ色の細長いカボチャが一般的で、チェクディルマにもそれが使われていた。でもほっくりして皮も食べられる日本のかぼちゃが、とてもいとおしいとわたしは思う。
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あちこちから買って試したバスマティライスが高いわりにまずいので、最近はイランの料理にも日本米を使うようになってきた。テクスチャはもっちりしちゃって全然違うのだが、チェクディルマに関してはけっこうおいしくなる。使ったカボチャの種は、ハリルがいつも塩をして炒っている。
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種の中身を食べる、ちょっとしたスナックだ。これを食べながらハリルはその旨みに感心していて、わたしにもしつこく勧めてくる。一応食べるし、本当においしいと思うけれど、種から出しながら食べるのが面倒な上に小さすぎてひっきりなしに食べないと満足しないので、貴族的なわたしは遠慮したい食べ物です。オホ
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エケベリアという多肉植物。春になって蕾がついたものが売られていた。これは買っちゃうよね! 花芽が出てから花が咲くまで一ヶ月もかかるそうなので、楽しみが長持ちしそう。

緑肥の効用

九十九里町
03 /29 2023
一昨年と去年、ハリルは隣の空き地の地中に詰まった竹の根を大々的に掘り出した。ずっと「竹」と呼んでいるが、「笹」が正しいのかもしれない。たけのこが生えたということもないのだから。
詰まっていた根を取り除いた場所は、ハーブを植えた以外は、秋にライ麦やオーツ麦を撒いた。自然農では土の表面は裸であるべきでないということがなんとなく頭にあったのと、麦は緑肥になるということだったので、その二種類を撒いておいたのだ。
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春になって、麦草の丈は急成長してきた。種を蒔いたあと全面を草でマルチングしたので、他の草はほぼ見当たらない、一面の麦畑となった。一つだけ、赤クローバーの種も一緒に撒かなかったことは後悔している(ので、最近少しだけ重ねて撒いてみた)。
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麦の生えている地面は掘り返すと、土が柔らかくなっている。今年は、この麦の間にスイカやメロンを植えてみるつもりだ。
さて今日は、先日ハリルがさらに根を掘り出した、空き地の奥のスペースを作業した。根を取り除いてボコボコになっていた表面を何回かに分けて均し、畝を三列作り、畝の周りと間に緑肥(大麦)の種を撒いた。ここも、スイカ畑にする予定だ。
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大麦の種はアマゾンで買ったもので、「農薬処理をしてあります」と書いてある。ライ麦もオーツ麦もそうだったので一つの疑問ではあるけれど、とりあえず今は緑肥として麦類を使ってみることが先決だ。今回は忘れずに赤クローバーの種も一緒に蒔いた。マメ科植物のクローバーは一度蒔くと、種が溢れて翌年からも自然に生える緑肥になってくれるそうだ。
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その後、種を蒔いた場所に草マルチして、スイカの苗を植える場所の周りは、根を掘り起こした時に出る土の表面を乗せておいた。雑草の生えた土の表面は栄養があるらしいし、耕した表面を覆っておくことで雑草が生えない、猫がトイレにしないなどの利点がある。ガウシャンは、目印に置いた木の枝をさっそくおもちゃにしていた。
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本当は、土の表面がすべて隠れるくらいに覆いたかったが、仕事の時間が来たので作業時間が足りなかった。もっと早起きしないと、春の畑仕事が間に合わなくなりそうだ。
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こうやって根を掘り起こした後に出る、土の表面の塊を、畝の表面に置いた。
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上は、先日じゃがいもを植えた畝。草で覆っている場所に21個の種いもが埋まっている。手前は、新しく耕して畝を少し長くした場所で、カバーしていなかったので秒でガウシャンのトイレとなった。明日にでも覆いたい。
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大工事中
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イチゴも厚く草マルチ
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ルバーブは埋もれてしまったので、ここも草を刈ってマルチングが必要だろう。贅沢な種の撒き方をしたので、有用な草が余るほどあるのが幸いだ。
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チューリップが咲き始めた
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ブロッコリー、レタス、キャベツ順調(悪が忍び寄る)
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悪いやつ! かわいいけど
畑で作業をしている間、うぐいすやほかの鳥たちの鳴き声が絶え間なく聴こえる。そばでは猫が跳ねたり、昼寝したりしている。うるさい車のエンジン音が聞こえることもない。春の九十九里は桃源郷のようだといつも思う。

カンゾウを食べる

九十九里町
03 /29 2023
噂の野草、カンゾウを採ってきた。ノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ハマカンゾウといろいろな場所に生えているそうだが、カンゾウを手にしたのは生まれて初めてだ。数年前にその存在を知り、去年に川の土手沿いにその花が咲いているのに気づき、先日はついに徒歩で場所を確認してきた。
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土手の上から見たところ
カンゾウの群生は土手の下半分にあって、花が咲く様子から想像したより、たくさん生えていた。花の頃は周りの草も生い茂り、よく目立つオレンジ色の花すら隠れるほどになるからだろう。たがい違いに生えてくる葉が特徴的なので、初めてでも容易に見分けられた。
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ほんの2〜3分だったと思うが、けっこうな量を採ってきた。おひたしにして酢みそで食べるのはいかにもおいしそう。でも今回は胡麻和えにしてみた。
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聞いていたとおり、歯応えがよくて、味のクセがなくておいしかった。ニラとネギの間のようだが、みずみずしくて好感が持てる。ただ採ってきた株が大きすぎたようで、茹でて味見をしたら緑の葉の部分の繊維が気になったので、根本から10cmくらいだけを使ってあとは捨ててしまった。これからカンゾウを採るときは小さいサイズだけを選ぶとよさそうだ。小さいナイフかカッターを持っていって、根本から切り取るといい。

じゃがいもを植える

九十九里町
03 /28 2023
数日前から切り口を乾かしている種いもが限界を迎えているので(カビそう!)、今日はなんとしても土の中に入れたかった。
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この中で状態が良さそうなものを21個、少し前に作った畝に埋めた(ザルの外に置いた黒い種いもは、さすがに廃棄)。今回ほど整然と、正しい株間でじゃがいもを植えたことはない。
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畑全体では、畝の大きさと位置を先日バッチリ決めたと思っていたのをまた変えることにしたので、作業が増えて大忙しとなった。自然農では「最初に畝立てをしたら以後は耕さず何年も同じ畝を使うため、最初の畝立てが大事」なのだそうだ。とはいえ、初めて畑を始める人が空間的にも時系列的にも見立てをしてちゃんと畝立てできるはずがないじゃないか? 最近は、わたしが教科書にしている本に書かれている「自然菜園」と「自然農」の違いは何なのかという疑問も出てきたし、分からないことだらけだ。でも頭の中であまり厳密にどうのこうの言っても意味がない。とにかくいろんなことを実践してみることだ。
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空振りの日

九十九里町
03 /27 2023
待ちに待った献血の日。畑仕事を午後ギリギリまでやって、町の保健センターへ行ってきた。九十九里町に住んでから、わたしは年に3回献血する習慣ができていて、これだけは自分を褒めている。
献血をするためには、意外と多くの条件をクリアしなければならない。狂牛病が流行った年にヨーロッパにいなかったかとか、3日以内に薬を飲んでいないかとか。血圧が低すぎる人もできないようだ。イランに7年住んだことも問題にならず、前回まではコンスタントに400mlの献血をしてきた。ところが今回、自分でも気にしていなかった理由で断られてしまったのだった。
それは、「過去二週間以内にコロナの陽性者と濃厚接触があったか?」の項目だった。じつは先週末に帰国した両親が、コロナに罹患していた。父と母は一日違いでそれぞれ帰国し、どちらもわたしが車で空港へ迎えに行った。そして後に帰った父が、帰国の翌日に症状が出て、もちろん数日後に母も症状が出た。二人は82歳と81歳なので医者にかかり(車内で待機だそう)、陽性を確認した。ハリルとわたしは両親の家から戻って一週間になるけれど、症状は出ていない(どころか、わたしは花粉症の症状も消えてしまい、ひょっとして風邪だったのかと思っているところ)。それでも、両親それぞれと車内で30分ほど一緒にいたので濃厚接触者となり、献血はお断りということだった。仕方がないけれど、今回は血液が不足しているという情報があってぜひ献血したかったので、とても残念だ。
気を取り直して図書館に出かけたら、休館日だった。月曜日ですからね。次はおいしいパン屋さんに向かった。調べていなかったけれど、こちらもお休み。こんな空振りの日があるだろうか。町まで遠出したのにそれでは悲しいので、行ったことのないパン屋さんでバタールを買ってみた。小麦館」というパン屋さんはここ以外にも見かけることがあるけれど、そば屋さんのように暖簾分けしているのかな? どうやらパン製造スタッフも募集中のようだ(笑)。
帰りの車の中で「相棒」を見ていて(聞いていて!)おもしろかったので、家に帰ってめずらしくテレビを見ようと思ったら、ハリルがテレビ席に座ってYouTubeを見ていた。空振り? もうここまで来るとこじつけになってくるのでやめておく。

蛇足ながら、高齢で障害や基礎疾患のある両親は「重症化しないための薬」というのを飲んでいるからか、父はほとんど治り、母もそれほど重い症状はないようだ。その薬は一人10万円くらいするらしく、帰国直後で住民登録をしていなかった父は10万円で買ったのだそうだ。でも保険証をもらったら、しかるべき金額は戻ってくるのかもしれない。わたしなら保険でもそんなのは買わないと言ったら、高齢者じゃないからそもそも売ってもらえないのでは? と母が言っていた。うまいことできている。

キャタピラン

九十九里町
03 /25 2023
いつからか、歩いているときに靴紐が解けるのが気になって、これから買う靴は紐のないものに限ろうと思うようになった。いま思えば、紐が解けやすい靴はこの一足だけだったのだが。
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ナイキのフリーランというスニーカー。わたしが買ったのは4〜5年前のモデルだ。これはなかなか優秀なスニーカーなのだが、シューレースが解けやすいのが欠点だった。レースの素材が滑りやすいようで、どう結んでも摩擦でつるんと解けてしまう。
このフリーランの一番の特徴は、フライニットという非常にしなやかなアッパーが足の甲を圧迫せず、裸足のような軽い履き心地を与えてくれること。ジョギングを始めた頃は距離が短かったので、これで走っていた。長距離には向かないため(今はソールが厚くなった5.0モデルが出ている)その後は日常的に履いていたけれど、四年経っても型崩れもしないし、ソールも傷んでいない。そこで、シューレースを止める器具がなにかあるはずだと思って検索をしたら、やはりいいのがあった。
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ツインズという日本の会社が、キャタピランという結ばない靴紐を製造していた。これは、持っているスニーカーのシューレース問題を解決してくれる、画期的な商品だと思う。シューレースが小刻みに膨らみを帯びていて、その膨らみが穴に引っかかって止まるつくりになっている。見た目がキャタピラー(いも虫)に似ているからキャタピーなのだろう。ランナーのために開発したようだが、形もおもしろいし、とても気に入った。
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紐の長さが余った場合に固定するためのフックもついていたが、これは蛇足じゃないか? 結ばなくていい紐を作ったなら、フックをつけるより紐の長さのバリエーションを出した方がスマートだ。フックという付属品の発想はいかにも日本ぽくて親切だけれど、クールではない。
あれ? 最後に批判になってしまったが、この商品は靴紐の問題に困っている人には強くお勧めしたいと思っている。ついでにフリーランもオススメです。サイズが24.5cmのわたしも、このスニーカーを履いていると足が小さいと錯覚される効果もある。ご覧のとおり通気がすごいので、雨の日には向かないけれど。

キティという仔猫・その2

九十九里町
03 /25 2023
避妊手術を終えて、その晩はキティを外に出さなかった。翌晩も、キティは自らうちに帰ってきて家の中で寝ていた。でもたしか三日目は、もう夜には戻ってこなかった。そしてそれっきり、姿を現さない。
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美人だったけどあまり写真を撮っていなかった
この仔猫のことは、途中から「キティ」と呼ぶようになった。仔猫だからということもあるけれど、自然とそういう感じがした。そして後から気づいたことは、イランでもキティと名付けた猫がいて、この仔猫はそのキティに性格が似ているということだった。黄色いガウシャン一匹だけが好きで、いつも彼にひっついている。イランのキティはそういう猫だった。ほとんどものを食べない性質で、一度死にそうになったときは、温めて、黄色いサーリジャにくっつけておいたらなんとか復活したのを覚えている。
でも今回のキティはおそらく、発情が始まって、ガウシャンが好みだったからうちに上がり込んできた。ところがあと一歩のところで飼い主のわたしに捕まって避妊手術をされて、発情もおさまってしまった。だからもう、うちに来る理由はなくなってしまったのだろう。避妊した後はうちで飼うつもりだったから、耳をカット(野良猫の、避妊手術が済んでいる印)しなかったことだけが心残りだが、飼い猫が増えなかったことと、野良猫の出産が増えなかったことはよかったのだと思うようにした。そして、しばらく猫の出入りがないことを心の底から念じている。

キティという仔猫・その1

九十九里町
03 /24 2023
野良のガラジャが死んですぐに、仔猫が来るようになった。その猫もまたキジトラだったが、ガラジャとは異なる模様・色だったので、彼女とは関係がない猫だと思う。まったく懐かないのに、黄色のガウシャンのことが気に入ったようで、彼の後を追って家に入ってきた。人間には決して近寄らせないくせに、うちで餌を食べ、トイレもして、寝ていた。そのうち、避妊手術をして飼うしかないかと思い(諦め)、わたしは動物病院に予約を入れて、それまでの十日間は外に出さないようにしていた。仔猫も、特に外に出たそうにはしていなかった。
手術は無事終わり、妊娠もしていなかったので、余計な殺生と費用がかからずに済んだのは不幸中の幸いだ。動物病院では、野良猫の避妊手術をする際に開腹して仔猫が入っていた場合、そして飼い主が手術の続行を希望する場合、それを「供養」するそうだ。おそらく業者に死体を渡して弔ってもらうという作業が発生するのだろう。わたしは自分のペットを火葬に出すのもためらいそうなので、これは考えさせられる。つまり、「供養」とはビジネスであり、そこにもまたけっこうな額のお金がかかるということだ。今年に入ってからやたらに猫に費用がかかっているわたしは、猫を嫌いになりかけている。
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キティは、最初に現れてから2〜3週間、うちで暮らしていたと思う。とにかくガウシャンのそばにいたかったようだが、後から考えるとそれは発情していたからかもしれない。避妊手術の2日前から、ひどく大きな声で鳴いて、お尻を一所懸命ガウシャンに見せていた。明らかに発情していた。一日中、そして一晩中鳴き続けるので、ハリルもわたしも眠れない日が続き、体調を崩してしまった。わたしはそこで花粉症(または風邪)を発症し、異常な眠気で危険運転をしながらも動物病院に通い、手術だけはなんとか終えることができた。

JELL-O

九十九里町
03 /23 2023
ふと思いついて、グアムにいる両親にラズベリー味のJELL-Oを買ってきてほしいと頼んだのはいつだったか。ラズベリーの味のお菓子が食べたいと思ったら、どうしても食べたくなってしまって。
果たして、母は5箱(+別の味2箱)買ってきた。一箱で1リットルのゼリーができるので、すごい量になりそうだ。砂糖の心配をしていたけれど、箱にはシュガーフリーと書いてある。白砂糖の代わりにアスパルテームなどの甘味料が使われているようだ。それはそれで別の懸念材料になるが、とにかくラズベリー体験が先である。とりあえずもらってすぐに作ってみた。2カップの熱湯で赤い粉を溶かし、2カップの冷水を混ぜて容器に入れ、冷やせばできあがり。
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ワクワクする。と言いたいところだが、作っている最中にステンレスのボウルや泡立て器に赤い色素がこびりついてなかなか取れなかったので、心配になってきた。これを食べたら、食道から腸から、あらゆる消化器官に色がこびりつくのではないか? 実際、痰は赤く色づいて出てきた。ハリルは食べないと言うし、こんなにたくさんどうしたものか。でも口にしてみれば、甘さもほどほどだし、そんなに悪どい食べものとは感じない。ただ、ラズベリーの味も香りもまったくしないのは誤算だった。
子どもの頃は、これがとってもすばらしい食べものだと思っていた。今でもよく覚えているのは、小学校で学校対抗のスポーツ大会があって、別の学校に行ったときにおやつとしてゼリーが出たことだ。赤と緑だったか、二種類の色があったように思う。迎えた側の小学校の生徒は食べてはいけないと言われ、お客さんとして行った側のわたしたちは優先的にゼリーをもらえた。わたしはもちろん赤を選んで、それをあたかも宝石のように感じて大事に食べたと思う。そして二個目のゼリーも取っていいとなったときに、迎える側の生徒たちが食べたいのに我慢していた、というシーンをなぜかいつまでも覚えている。それほど小学生にとって色のついたゼリーというのは大事なものだった。それとも、ひょっとして、わたしにとってだけだったのか?