虫退治

九十九里町
05 /31 2023
小さな苗がある日突然、根元からポッキリ切れていたら、それはネキリムシの仕業だ。おそらくビーツはすべてネキリムシにやられたのだろう。わたしは切られた葉を見つけても放置していたので、それが失敗の原因だった。でも最近思い立って、積極的に退治することにした。ネギは葉がほとんど落ちてしまい、猫がぐちゃぐちゃにしたのかと思っていたが、よく見ればそれはネキリムシだった。日中、ネギの周りの土を掘ったら出てくる出てくる。何匹か忘れたが、かなりの数を退治した。これからは、切れた茎を見つけるたびに掘ってやっつけるつもり。
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調子の悪いルバーブの根元には、異常に大きなネキリムシがいた。よっぽど栄養を摂っていたと思われる。その他にも、こんな虫がついている。
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この虫が歯を食べているのではない気もするが(虫がその身を隠している若葉がきれいだから)、全体としては葉に穴が空いているのでこの虫の可能性は否定できない。茎を少し刈り込んで、夕方にストチュウ水をかけておいた。そういえば、この虫はいつもひまわりの葉の下にいたような気がする。でもひまわりを傷めているわけではなかった。
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これは、ウリハムシの仕業(メロン苗)。ウリ系の苗は植えたままにしておくとこうなる。NO行灯、NOウリ科。
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虫除けをしたはずのメロン苗も、こうなっているのがある。これはウリハムシではなくて、なにかイモムシ系だろう。ズッキーニの葉も丸裸になっていたのでよく見たら、見たこともないめずらしいイモムシがついていた。退治した、悪いけど。
ウリハムシとネキリムシはマニュアルで退治しようと心に決めたものの、虫と闘っていたらキリがないとも思う。それに虫だって生きている。でも苗をよく観察して対処しないと、野菜は枯れる一方なのだ。
さて、少し前にチューリップの球根を掘り上げた。花弁がすべて落ちる前に花首を切って、適度に水やりは続け、葉が黄色く枯れるまで待った。
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そしてこのタイミングで球根を掘り上げた。あとは乾燥させて、保管しておく。チューリップは一つの球根がいくつかの小さい球根に分かれるので、これをまた来年花が咲かないとしても植えて、太らせるそうだ。大きくなった球根はまた一個ずつ植えれば、花を楽しめるだろう。チューリップと菜の花の景色はご近所さんも喜んでくれたので、来年はまた球根を買ってやっちゃうと思う。
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来年花が咲きそうな大きさのものはなかった

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九十九里町
05 /30 2023
空き地の畑は、もう少しでラッキョウを収穫し終えたら、そこを手直しして全体が完成することになる。1×3-4メートルの畝が9つ、1.8×4メートル幅の畝が1つ、1.8×8メートルの畝が1つ。その他には壁際にひまわりとメロン・スイカの畝が2列ある。
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↑ ベランダから見て左(塀側)
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↑ 中央
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↑ 右(道路側)
今はまだ種を蒔いたばかり・苗を植えたばかりで作物が育っていない畝が多いが、こうやって俯瞰したら、まだまだ地表に裸の場所が多いことに気がついた。自然菜園は、草が生えたり草マルチをしたりして、もっと全体的に緑色をしているものだと思う。そこでこの後、近所で水路沿いの草刈りがあったのを幸いに、刈られた草をたくさん持ってきて畝に置いた。やっつけ仕事だったが、それがいま自分のできる精一杯だ。あいかわらず畑をやりすぎて疲労困憊になる日を続けてしまった。でもこれから雨が続くようなので、ようやくひと休みできると思っている。
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ハリルがメロンとスイカの種をばら蒔いた場所(畝)には、虫除けシートをかけてある。一枚1,400円くらいで買ったと思う。高いけれど、これをかけておかないとせっかく出た双葉はすぐにウリハムシに食べられて終わると思ったので、試してみた。それにしても任せていたら、地面を平らにせずボコボコにして種を蒔いていたハリル。
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ここからどうするつもりなのか。上の写真の左側にある竹の棒が刺さっている1.8×8メートルの畝が、16箇所の鞍月を用意した場所だが、わたしが蒔いたメロンとスイカの種は、芽を出してしばらくしたらウリハムシに食べられて消えた。この場所を使ったとしても16個しか植えられないと思うし、16個は管理するには多すぎると思うけれど、ハリルはきっとあるだけ育てようとするだろう。うまくいかないと分かっていることをやるのは、クミシュテペ生活に戻ったようで頭が痛くなる。
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アーラジャ
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アークジャ
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ガウシャン

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珍客

九十九里町
05 /29 2023
九十九里町に引越してきて最初に驚いたのは、玄関にカニが歩いていたことだ。ドアを開けたら横にすばやく移動する生き物が目に入って、もちろんGだと思って声をあげそうになったが、よく見たらカニだった。その後、庭にも何匹も歩いていることに気がついた。
家は川沿いにあるので、カメもよく見かける。カメは用心深くて、甲羅干しをしていても人の気配があるとドボン! と水に入ってしまう。車を運転していて、タヌキも見たことがある。そういえば、うちの縁側にも猫のように現れて、目が合ったこともあった。大きな体のサギはたくさんいて、運転中まるでナビゲーターのように車の前を飛ぶことがある。猫に関しては、いま飼おうとしている白いのは、5匹目としてうちに寄りついた野良猫だ。本当にいろんな動物がいる。
そして先日、中庭から道路の方へ向かっていたら、正面に道路を横切るこんな動物が見えた。
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思わず持っていたスマホを向けて、その後ろをついて行った。長いしっぽ(羽?)を揺らしながらトコトコ歩いている。道を右に曲がってしばらく歩いたかと思ったら、うちの裏の豪邸の塀にヒョイと飛び乗った。
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これはちょっと信じられないだろう。こんな鳥が近所を散歩しているなんて。ご近所さんに聞いたところ、先月も見たとか、一年前くらいから別の町でも目撃情報があったとか、噂にはなっているクジャクのようだ。それにしても美しすぎる。一体どこからどういう経緯で来ているのか。
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運がよかったのか、初めて見た日の翌日にも、同じクジャクを見ることができた。うちの畑を横切って、やはり裏の豪邸に通っているようだ。お隣さんには本当に大きなすてきな庭があるので、このクジャクが住むのに似合っている、などと思ってしまうが、もちろんその家のペットではない。
三年目にして見ためずらしい動物は、クジャクでした。まさかもう、これ以上の珍客はないでしょう。

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ハーブとルバーブ

九十九里町
05 /27 2023
野菜より、ジャムになるルバーブやお茶になるハーブを収穫する方がずっと楽しい。めずらしい香りや色が楽しめるからかもしれない。
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ハリルが初めて作ったハーブ入りのチーズは摘んできたハーブ見本を全部入れたものだったが、普通においしかった。でも今回は、ディルをメインにイタリアンパセリとコリアンダーを少しだけ入れた。
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ルバーブも、思ったより早いサイクルで収穫ができている。果樹がなくても、ジャムを自前で作ることができるようになったことは本当にうれしい。
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りんごの季節はすっかり終わっているので、パイナップルの缶詰と一緒にさつまいもを煮た。いつも餌の缶を開けると猫たちが飛んでくるのだが、パイナップル缶を開けてもすっ飛んできた。ドライフードより、缶詰の方がよっぽど好きみたいだ。
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こちらはブレンドして飲んだハーブ。ローズマリー、スペアミント、レモンバーベナとステビア。ステビアは噛んでも煮詰めても甘み以外の雑味が気になっておいしくないと思っていたけど、ハーブティーにそのまま入れると甘みがほんの少し出るだけでちょうどよかった。でもハリルは「濃すぎる(カモミール)」と言って好まなかった。味が分かってないけど、好きじゃないことは分かったよ。
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ハーブって、かなり自己満足の世界ですよね。

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ニンニクの出来とアークジャ

九十九里町
05 /26 2023
今年は、ニンニクの大きさが去年より小さかった。もっとも、違う種類を植えたのでそのせいかもしれない。ハリルが好きなので、皮に赤みのあるものを選んだ。
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二段階で植えたので、収穫を待つ畝がもう一つある。芽を摘んでからまだ一ヶ月経っていないけれど、茎がすべて枯れてしまったので収穫した。そうしたら、生育不良だと一目で分かる、小さいものばかりだった。これにはがっかりだ。
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考えられる原因は、同じ場所に連作したことか? 連作したことで、土壌がより酸性に傾いていたか。ハリルは株間が狭すぎたと言っているが、確かわたしは15cmの棒を手渡して、それを使ってハリルが植えたのだから問題ないと思う。日本の土壌は普通にしていると酸性に傾いてしまうということなので、次回は石灰を混ぜて、アルカリ性に傾いた土で育てたいとまず考えたが、そうすると自然農の道を外れる第一歩になってしまう。石灰を混ぜたりせず、育てられる植物をしっかり育てることで自然に土が耕され、酸度を中性に向かわせるのが自然菜園のやり方だそうだ。ここは我慢強く石灰をやめておこうと思う。一年目にうまくできるのは、やはりビギナーズラックなのだろう。不幸中の幸いは、ニンニクのサイズが小さいので、皮を剥いたら冷蔵庫で保管すれば自然に乾燥するだろうということ。
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野良猫のアークジャはやたらに人馴れしていて、本当に野良なのかという疑いもあるが、毎日多くの時間をうちで過ごすようになった。ご近所さんの猫をケガさせたと聞いているし、死んだアークジャの致命傷もこの猫がやったんじゃないかとわたしは思っている。でもなぜか、ガウシャンとは兄弟のようになかよく戯れあっている。
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今は猫の抜け毛の時期なのに、みんなわたしのベッドでくつろいでしまい、、、そのうち去勢手術をしようと思って手懐けているアークジャだが、もう十分懐いている。面倒でまだ手術の予約を取っていないのだが、もし猫エイズや白血病を持っていたら、うちの二匹に移っているかもしれない。うちで飼わなくても、外で会うだろうからリスクはあるけれど。
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ガウシャンはおもしろい猫で、アーラジャがまったく使わなかったキャットタワーで彼が遊んだことでアーラジャもやるようになったり、誰も入ることのなかった猫ハウスで雨宿りしたりしている。ものを壊すのが玉に瑕だが、それでもなぜかかわいいと感じさせてくれる猫だ。

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ズッキーニなど

九十九里町
05 /25 2023
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カボチャとズッキーニの畝は、自然菜園のテクニックに正しく沿ってできた場所だ。ビニール袋を被せてあるのはズッキーニで、その右側にカボチャを植えてある。左側には余ったスイカも植えた。赤く見えるのは、カボチャのポット苗。もう植える場所がなく、どうしていいか分からず置いてある。
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ズッキーニはうどんこ病が出たのもあるが、ほとんどは健康そうに育っている。すでに花が咲いた株もあったのに、人工授粉をしそびれた。雄花と雌花が同時に咲くまで待つ必要がありそうだが、次の機会にやってみようと思う。そして風除けを取って株が大きくなったら、株自体を支える支柱が必要だ。
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ジャガイモは一度土寄せをして、ここまで順調に育っている。来月には収穫できるだろうか。梅雨に入る前に収穫したいけれど、まだ花も咲いていないのでダメかもしれない。
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ルバーブは勝手に育っている。右側は、太い茎が25cmくらいまで伸びている。三本の茎はもう収穫していいと思うが、そうすると葉が一本だけ残って、あとは芽だけになってしまう。左側は、細い茎が何本も生えているものの、まだ収穫できるほど育っていない。やはり、右に比べて植える時期が遅かったのだと思う。ルバーブやジャガイモの左側に写っているのは、タンジー。株分けしてもぐんぐん成長している。これは夏に黄色い花を咲かせるハーブで香りが強く、食べたりはしないけれど、防虫効果があると言われている。

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トマトなどの植え付け

九十九里町
05 /24 2023
トマトは毎年ゴールデンウィークに苗を買って植えていたので、今年は少し遅くなった。なにしろ種から育てたのだから仕方がない。うまく育って長く収穫できることを願っている。
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上は今日植えたサンマルツァーノとバジル。トマト(ナス科)の畝は合計三つくらいになりそうだ。ここはコリアンダーとイタリアンパセリの種を蒔いた畝だったが、パセリが消えて、コリアンダーもほぼ消えた。育たなかった原因は分からないが、草マルチをしすぎたのかもしれないと思い、今回は全面を覆うのをやめた。種を蒔いた後、その上に草をかける癖がついてしまったのだが、それは猫が裸の土を見て荒らさないようにという気持ちからだった。でもいくら藁を敷き詰めても結局猫は土を掘るので、柵でも作らない限りそれは防げないと思う。
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この畝は、以前からトマトとバジルの苗を植えたところ。徒長したイタリアンパセリのセルトレイを絶望的に置いてある。ここに植えてみるかもしれない。手前の竹の棒は、つるなしインゲンの種を蒔いたので(3回目)、今度こそ猫が掘らないよう立ててみた。
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上は、ハラペーニョの苗。なんとか生きているという感じで、最初に植えた小さな苗は動きがないので大きめのに植え替えた。苗が育たない場合、いろいろな理由があるようだが、成長の過程でなんらかの障害が起きた場合、その後その障害が治ってすくすく育つということはあまりないようだ。だから、種から苗まで順調に育つよう、正しく手順を踏まないといけないのだろう。
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手前は、とうもろこしの畝。2回に分けて種を蒔いたけれど、1回目で育ったのは半分くらい。なので、また蒔き足した。とうもろこしは2列にして、その外側両方にエダマメの種(大豆)も蒔いた。やっぱりここは草マルチし、種を蒔いた箇所にはスギナを刈ったものをかけてしまった。
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上は、セントジョンズワートの葉を剪定したもの。乾かして、お茶として飲んでみるつもり。

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やらかした件

九十九里町
05 /23 2023
野菜づくりは、ここに来てちょっとした壁に遭遇している。色々な失敗が重なって、喜びを上回るストレスを感じているのだが、一つは、一週間も家を空けていて、取り返しのつかないミスが発生したこと。うまく育っていたイタリアンパセリの苗は、ポットに植え替えをしなければと思って家の中に置いているうちに徒長してしまった。大事にしていたので、これはかなりショックだ。光が不足したのだと思う。
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ハーブ類は畑に直播してもうまく育たなかった。モグラ・ネズミや猫のせいで畝が安定しないのも一つの原因だが、風もあるかもしれない。猫が触った形跡がない畝でも、種をまいて芽が出たあと育ちが遅く、そのうち消滅してしまった。ディルは、ある場所では放っておいてもぐんぐん伸びるのに、畝にきちんと種を蒔くと育たない。撒き方や間引き方が下手ということもあるだろう。それから、去年の秋から植え付けておいたディルは、冬は越しても、今年の春に勝手に芽吹いたものと比べると成長が遅い。結局、一番よく育っているのは、気にかけもしない手も加えない勝手に生えているものなのだ。本当に難しい。土地の広さは十分だとは思うが、これだけの種類の野菜を上手に育てるには、もっと深い知識が必要だと感じる。
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上は、去年から苗が植っているディル。育つのが遅い
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実際やらかしたのは、グリーンピースを蒔いたと思ったのにサヤエンドウだった件。これが、やっぱりグリーンピースだった。ほぼ全部サヤエンドウの状態で収穫した後に、取り残した種用のものを採ってよく見たら、そこにグリーンピースが入っていた。このがっかりの度合いは大きい。でも種を蒔いた時はよく分かっておらず、実がならなくても苗が大きくなって枯れたら緑肥になるなどとぼんやり考えていたのだった。こんなにちゃんと育って、しかもあんなにたくさんのグリーンピース(サヤエンドウとして食べ切った)が手に入るなら、これは来年またやってみよう。自己流で園芸をしていると失敗するいい例かもしれない。二日くらい尾を引きそうなショックだし、サヤエンドウを分けた人たちにも言わないと思う。
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植え付けが遅れている苗がまだこんなにある

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倉敷で好きな店

倉敷
05 /20 2023
美観地区を含めた倉敷駅周辺をひとりで歩き回るようになったのは、中学生の頃だった。祖母の家に遊びに来ると、一人で歩いて、または自転車で出かけて、街を散策した。大学生になると東京から一人で遊びに来て、倉敷駅から祖母の家までも自分で歩いて向かうようになった。なので、商店街としてわたしが一番よく知っているのは倉敷の街かもしれない。
ただ、当時から40年近く経った2023年では、もう街の様子がまったく違っている。若い人が新しく小洒落た店を開いているのはよく分かるし、外国人観光客もどっと増えたのだと思うが、文化的には質が上がったとは感じられない。倉敷に限らずだが、伝統文化が廃れていくことに比例して、街やそこにある店の質は下がってしまうのは仕方がないことなのだろう。
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今回は、2時間ほどしか散策しなかったので、どうしても行きたい店に二軒立ち寄った。お墓から近い、商店街の外れにある「倉敷民芸」と「木本戎堂」だ。
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木本というお菓子屋さんには、倉敷名物の「むらすずめ」が売っている。お土産用の保存料が入ったものではない、上質な焼き菓子。なので、買った翌日までに食べる必要がある。
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むらすずめ
それと、「ぼっこう饅頭」。これも祖母が買っていたお菓子の一つだった。賞味期限が五日間とのことなので、こちらはお土産にした。
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ちなみに、「ぼっこう(ぼっけえ)」は岡山の方言で「すごい」を意味するらしい。たしかに、すごく甘くておいしい饅頭だ。ぼっけかろう?
倉敷民芸では、いつだったか茶匙を買ってとてもよかったので、また買い足したいと思ったのだが、お店に置かれたカトラリーや台所道具は様変わりしていた。どこででも買えるような輸入品の安い商品が増えている? 高価なやまぶどうのバッグなどはまだあったけれど、手頃な日用品で質の高いものは減っているような気がした。
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バターナイフを三つ買ってお店のご主人と話したら、職人さんがみな辞めてしまって、そういった伝統的な商品はもう買うことができないのだとさみしそうだった。職人さんたちは(おそらく時代の流れだと思うのだが)いつ辞めようかと迷っていたところにコロナ禍が訪れ、その機に辞めてしまったそうだ。だから、民芸店としてはほかで手に入る商品を買ってお店に並べるしかないのだろう。百円ショップでも似たようなものは買えるけれど、職人の手で堀り出される絶妙な形や厚みは、工場で生産することはできない。かといって、バターナイフが一本何千円もするようになっては、もはや民芸品ではなくなってしまうので困るのだが。
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どさくさに紛れて、MUJIの木皿も買ったという。そういえば、倉敷には民藝館もあるのだが、今回は行きそびれた。あとでホームページを見たら、なんと4・5・6月は月曜から金曜まで臨時休業しているそうな。民藝館にまでシャッター街の余波が及んでいるのだろうか。ど〜すりゃ〜

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墓参り

倉敷
05 /17 2023
わたしの父は倉敷の出身なので、彼の実家のお墓は倉敷にある。今回はご先祖さまの墓を掃除、お参りに行く両親に、弟とわたしが同伴した。子どもの頃は夏休みに毎年家族で祖父母の家まで車で来たものだったが、今でも同じく一日がかりで、あらためて遠い場所だなと思った。父にとっては自分の生まれ育った町なので、そこまで遠く感じないのだろう。夜の10時前に倉敷に着くと、父は通りにある建物の名前をいちいち声に出して読み上げ、「ローソン」まで言って、若干ハイになっていた。
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お墓は、期待を裏切らない草茫茫ぶりだった。まず通路の草を抜き、木の枝を切り、小さな敷地内の草や枯葉を集め、墓石をきれいにして線香をあげる。とりあえず今年はこの任務を四人で終えて、一件落着となった。
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思い出深い祖父母の家は新しいアパートに建て替えられ、そこから歩いて遊びに行った親戚の家も人手に渡り、新しい大きな家が立っていた。甘柿のなる木も切り倒されて、悲しい限りだ。大好きだった祖父やいとこたちと遊んだ思い出も、今では取り返しのつかない遠い昔の出来事となった。でも、自分の中の記憶だけでなく、その土地に物理的にお墓があることが、自分のルーツの拠り所となるのだと思った。そしてそれは、しあわせなことだろう。そう考えたいと思う。ただ、わたし自身は実家を出て嫁いでいる(?)ため、その墓に自分が入るかどうかは不明の限り。

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