クジャクの羽根
九十九里町どこかから逃げたのか分からないが、野生化したクジャクはまだこの辺りで暮らしている。お隣さんが太陽光パネルを設置している敷地がとても広いし、家自体も大きく屋根が高いので、クジャクは気に入っているようだ。屋根の上を歩いたり、そこで寝たりしているが、家の中のお隣さんにとってはかなり迷惑ではないかと思っている。クジャクは体が大きいので、着地するときに大きな音がするし、鳴き声もかなり不快な音だから。
台所に座っていたら、ここまで近づいてきたこともある。オウムか! というほどの距離感。人間を恐れてはいないだろう。むしろ、あいさつに来ているんじゃないだろうか。
畑で作業していてふと振り向いたら、そばにいたり。でも最近、かぼちゃのそばに大きなフンをしているのを見つけた。猫かと思ったが、サイズが少し小さめなのと、フンを隠していなかった。その上、クジャクの小さな羽根がそばに落ちていたので、持ち主が特定できた。フンのサイズも立派だよ。
猫たちも追いかけるけれど、捕まえられるとは思えない。クジャクの方がよっぽど強そうだ。
最近、クジャクが羽根を落とすようになって、それを道端で一本見つけた。とてもきれいな羽根だ。そうしたらハリルがお隣さんの屋根の上で、クジャクが自分の羽根をむしっているのを見たと言うし、どうやら自分で羽根を落とそうとしているようだ。夏に向けて、身軽になろうとしているのだろう。家の周りの道を歩き回って羽根を拾ったり、お隣さんの敷地に落ちた羽根をもらったりして、こんなに集めてしまった。
我ながら、欲張りだと思った。お向かいさんにも分けようかな?