カボチャとハラペーニョとイチジク

九十九里町
08 /31 2023
うちの畑の様子は、たぶんどこの畑とも同じく、乾燥しきっている。日差しが強すぎて、秋の作物の植え付けを躊躇してしまうし、小さな苗を植えたらすぐに枯れてしまいそうだ。苗を植え付けるのはひとまず待って、数週間後にずらした方がいいのだろう。
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収穫後に空になっていた畝を整備して、とりあえず草マルチをしてある。
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そして一つの畝にだけ、ブロッコリとカリフラワーの苗を植えた。レタスの苗が売っていなかったので、代わりにマリーゴールドを植えた。こんな感じに、半分は花やハーブに置き換えて、徐々に花畑にしたいと考えている。
残っている作物は、オクラとニラの他には、ハラペーニョとカボチャ。トマト、バジル、青じそももう少し収穫できそうだ。カボチャはある時期にピタと成長が止まり、小さいままだった。今朝見たら葉をほぼ全滅させたウリハムシがカボチャの実を齧っていたので、収穫した。
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早すぎるけど、これ以上大きくもならないと思う。畑に残っている小さいの二つも、収穫するかカバーをかけるか、決断しなければならない。ウリハムシはシーズン始まってから終わるまで、コンスタントに作物を襲っていた。ウリ科ではないトマトにまでまとわりついていたので、恐ろしい。
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さて、イチジクは今が旬のようだ。あちこちの農産物直売所で見かけるようになった。ついでに、運転しているとあちこちで実がなっているのも見かける。今日はハリルと直売所をハシゴして、こんなに買い集めた。熟れているのを半分くらい食べて、そうでないものはジャムにして、残りは明日で食べ切るつもり。イチジクは、熟れたものを木から取って直接食べるのが一番いいですよね(何とかして木を植えたい)。

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スニーカー修理

九十九里町
08 /23 2023
ハリルのスニーカー修理をしてなぜモヤモヤが残ったのか。その話を書いておきたい。
修理を頼んだのは、ネットで検索して出てきた、ディスカウントショップ内にあるお店だった。ミスターミニットのような、鍵と靴の修理をしている小さなブースだ。ソールが剥がれただけなので、どこでもうまく直してもらえるものだと思い、家から一番近い隣町の店を選んだ。
靴を渡すと、一時間でできる(1,980円)とのことだった。ソールは両足とも剥がれていたので、二つ分の料金だ。お願いして、早めに取りに行ったら、もうできていた。客はわたし以外にいなかったしね。
靴を受け取ってみたら、アッパーのつま先部分に茶色い液体が垂れた跡がある。オレンジ色の靴なので、こげ茶色の筋ははっきりと見えたが、そんなものは修理に出す前はついていなかった。すぐに指摘すると、店の人は「そこは自分が接着した箇所ではない」という意味のことを言った。つまり、自分のせいではないということだろう。もう一度書くが、アッパーとソールの間から、茶色い液体が垂れたような跡がついている。接着した一番下のソールを圧迫したら、その熱か何かで溶け出たものなのかもしれない。しかしそれはぬぐ拭われることもなく、そのまま固まっていた。「これはもう取れないんですか?」と聞くと「それは取れないですね」としれっと言う。この人は人格障害なのかもしれないと思った。
そこで、店に到着したハリルにそれを見せて、「彼は自分が接着した箇所じゃないと言っているけど、圧着した時に熱で溶け出たのかも」と説明した。ハリルは「OK」と言った。それでわたしは1,980円を渡して、店を去った。これはモヤモヤするでしょう。
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彼が「自分が接着した箇所ではない」と言ったとき、わたしはこの人は嘘を言った(ごまかした)と直感的に思った。でも同時に、強い態度でクレームすることはできないと感じた。なぜなら、これを彼のミスだとしてわたしが1,980円を払わなかったら、彼は自分の時給はおろか賃料も払えないかもしれない。自分のしたミスを認められない背景には、あまりに貧乏な哀れむべき背景があるような気がして、彼の非を実際に責めることはできなかった。ロジックではなくて、直感的にそう思ったのだ。
家に帰ってからその店のGoogleクチコミを見てみた。「大切にしてきたブーツを傷物にされました」と書いている人がいた。「ミスを誤魔化したり隠そうとするのはありえない行為です」「ここにソール交換を出すのは絶対にやめた方が良いです」一年前に同じ経験をした人がいたということか。クチコミには、店がすべて丁寧に返信しているので、店としての評判は気にしているのだろう。しかし靴修理人でありながら簡単にミスを誤魔化すその態度は、成熟した大人とは思えないので対等に話もできない。モヤモヤするけれど、わたしは哀れみの気持ちで彼に1,980円を払ったのだと思う。
去年、よく聞くラジオ番組で「ハドソン靴店」という店のことを知った。詳しくはポッドキャストを聞いてほしいけれど、靴屋さんはみな彼のような実直な職人で、自分の仕事に誇りを持っていて、靴を大事に扱ってくれると考えていたのは、わたしの勝手な想像だったのだ。実際の町の修理屋さんは、わたしが経験したとおりが現実だろう(ハドソン靴店の村上さんも少しそのことに触れている)。分からなくはないし、むしろ、よく分かる。
ハリルは「自分が接着した箇所ではない」と言ったその人とその店を一瞥して、OKと言った。後で聞いたら、彼の中に自分自身を見たのだとか。そこで文句を言ったら、わたしが強い態度で非難するのを恐れたのだそうだ。は? と思うが、わたしと似たような気持ちになったのであれば、腑に落ちないでもない。
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モヤモヤするぅ
そしてその修理屋は、案の定レシートを出さず、次回使えるクーポン券のついたチラシは渡してきた。さすがにわたしからの次回はない。ハリルの靴は30cmを下回らないので、新しいのを見つけるのも大変なんだYO!

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身の回りの整頓

九十九里町
08 /22 2023
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暑い、だるい、と言いながら、草が爆発的に伸びている畑を眺めるだけで過ごしてしまった。おかげで作物はおおかた草に負けてしまい、ごぼうの苗は消えた。イチゴの苗ももう見えなくなったが、どうなっているのか、掘り出すのはちょっと楽しみでもある(そしてまた放置)。
一ヶ月間、毎日熱中症の注意報が出て、このままでは夏が不完全燃焼で終わってしまうと思い、ついに気合いを入れることに。まずは、まな板などの木製品の手入れをした。少しやすりをかけて洗い、乾かして、オイルを浸透させ、また乾かす。夏は日差しが強くて乾くのが早いので、この作業をするのに適している。カビが生えたりカサカサになっていたボード類が生き返った。そして次は、風呂場と台所のカビ取りをした。ハイター25gと片栗粉3gを混ぜたペーストを刷毛で塗ったら、もう落ちないと思っていたパッキン部分の黒カビが、きれいさっぱり落ちた。これは相当の達成感が得られる。けれど、ハリルに聞いたらもともとパッキンの黒カビなんか見えていなかったらしい。おトクな性質だ。その次は、クロゼットの片付けと掃除。中に入っていた服やモノで不要なものを確認し、家電の入っていた段ボールを捨てた。古本を売り、壊れたパソコン、タブレット、携帯電話を処分した。パソコン類の処分先は、リネットジャパンという会社で、データの消去(ノートパソコン一台分で3,498円)もしてくれることになっている。ついでに壊れた小型家電も持っていってくれるので、フードプロセッサーと時計も処分した。その後、古い敷布団を一枚、隣の市のクリーンセンターに持ち込みで捨てた。持ち込みは申込制で、布団一枚140円だった(ゴミ10kgまで140円)。クリーンセンターは家からは30分くらいかかる場所にあるので、用事で隣の市に出かけたついでに行ってきた。ドライブスルーで受付を済ませたら、隣の処理場へ車を進め、ゴミを下ろして係の人が用意した台車に置く。その時、ゴミの臭いが鼻をつくので不快で、それを知ることができたのは収穫だった。布団一枚捨てるのにお金を払って臭い経験をしなければいけないのだから、家一軒分を処分するとなるとどうなるか。以前より具体的にシミュレーションができた。実家を念頭に置いてのシミュレーションだが、それを考える時はいつも自分が先に死んだら楽だな、という結論に至る。その後ファミレスで食事をしたいと思っていたのに、ハリルが家に帰りたいという。ゴミの臭いを嗅いだので、身を清めてからでないと食べられないのだとか。これはハリルのムスリム的一面なのだ。車の外に出て荷物を降ろしたのはわたしだというのにね。最後に、ハリルの皮素材のスニーカーのソールが見事に剥がれてきたので、自分で直さずに修理に出すことにした。ソールが剥がれてボンドでつけた経験は何度かあるけれど、結局しばらくするとまた剥がれてしまう。歩いている途中にソールが剥がれるほどみじめ(で滑稽!)なものはない。スニーカーは父がグアムで買ってイランに送ってくれて、大事にしていたものだったので、隣町の修理サービスで直した(1,980円)。
数日間で、かなりの雑用を片付けたと思う。クリーンセンターや回収サービスという新しい経験もしてよかったのだが、思ったほど気分がスッキリしなかったのには訳がある。直したスニーカーのことで、もやもやしてしまったのだ。これは長くなりそうなので、次の記事に先送りしようと思う。それにしても、充実するために遊びに行くのではなく、懸命に家事をしているところは自分でも苦笑する。

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チキンカレー

九十九里町
08 /10 2023
一株に1〜2個しかついていない、フィオレンティーノという大玉トマトを二つ収穫した。なぜそんなに少ないのか不思議だが、できた実の形もネット検索して見ていたものと随分違う。本当にこれはフィオレンティーノなのか?
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しかも実には亀裂が入り、一つは半分腐っていた(腐っていたのに気がつかないわたしに問題はあるが)。それでも肉厚なトマトで、味もとてもおいしかったのでサラダにした。なんとなく塩気を感じるような?
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一週間ずらして種まきをした、最後のトウモロコシも収穫した。結局、すべてが受粉に失敗していたようだ。これはマシに見えるけれど、実は裏面に実がついていなかったりする。ただ、無肥料・無農薬で二年目、隣の空き地でこれが採れたのだから、不恰好でも口に入れられる分を収穫できたことを喜びたい。トウモロコシはライスに入れて炊いた。
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収穫した野菜をいろいろ入れて、印度カリー子さんのレシピで作り方を思い出しながら、インド風のチキンカレーを作ってみた。添えたオクラも今朝採ったものだ。サラダには青じそも刻んで入れてあり、ごまドレッシングで和えた。
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それから少し前に買ったわらびもち粉(さつまいも澱粉)で、わらび餅も作った。切り方が分からずまるで葛餅になってしまったが、ぷるぷるしておいしかった。ただ、翌日残りを食べたらただの寒天になっていたので、一回分だけを作った方がいいみたい。
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エダマメ、オクラ、アズキ

九十九里町
08 /05 2023
枝豆の収穫を始めた。収穫のタイミングがよく分からず、食べ頃の大きさか、それより少し早いくらいに見えたら根元から切って、サヤを取り外している。トウモロコシもさらに収穫した。
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前回よりはマシに見えるものの、受粉がうまくいっていないことは明らかだ。人工授粉をもっとうまくやる必要があるだろう。
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この収穫で、一回分の夜食にはなった。しかしやればやるほど、野菜づくりが簡単でないことが分かるばかりだ。自然の脅威が自分の知識量を超えてきて、早くも手に負えない状況に陥っている。一番ひどいのはベト病で、きゅうりはすべて抜いて処分したけれど、新しく植えた苗や朝顔にまで黄色い斑点が出てきたので、もうどうしていいか分からない。薬を使わない自然菜園では、病気にどう対応すべきなのかがあまり語られていないと思うが、薬は使わず、土が元気になるのを待つのだろう。ただ、土や植物を回復させるための具体的な手段が分からない。ニコニコと解説している自然菜園の先生たちに、うらめしさすら感じてきた(笑)。
畑の不調は、今年の春以降に雨が降らなすぎたことが原因なのか、夏は毎年こうなってしまうのか、その辺も今のところは判断がつかないが、まずは後手に回っている草刈りと水やりを進めるしかなさそうだ。
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こぼれ種で芽吹いたボリジを苗にして、マリーゴールドは挿し木で増やそうとしている。でもこれらにも変な染みが出てきてしまった。
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ポット苗を庭に植え替えた後、日差しが強すぎて何個も枯らせてしまったので、遮光シートをかけてみたらうまくいっている。もちろん水やりを忘れずにする必要があるが、萎れて枯れることがなくなった。ただ、ぐんぐん育つということもないので、油断すると枯れてしまいそうだ。
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オクラの花。株が小さいからか、低いところにあって外から見えにくいのが残念。ハリルによると、通りがかりのご近所さんが車を止めたりスローダウンして畑の様子を見ているそうだ。オクラは少しずつ収穫しているが、実のやわらかさが買うものとはまったく違うことを知った。花がかわいいので、これはまた育てたいと思った。
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小豆は一つだけ枯れているサヤを採ってみたら、かわいい豆が入っていた。
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トマトはカビがつきにくいのかもしれない。この最後の写真から元気をもらってください😆

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トマト

九十九里町
08 /03 2023
サンマルツァーノの収穫が始まり、フィオレンティーノも実が膨らんできた。
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最初についた実が、ほんのり赤くなっているのを確認していたのに、今日見たらそれが忽然と消えていた。鳥が持っていたんだろうか。かなり重さがあったから、これは衝撃的だ。フィオレンティーノはあまり実がついていないし、4株しかないのであまり採れないかもしれない。
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対照的に、サンマルツァーノは小粒がたくさんなっている。結果として、ソバージュ栽培でよかったようだ。完全に野放しではなくて下葉を切ったり支柱をしたりしたけれど、地面を這っている茎はそのままにしたりしている。
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オーブンで二時間近く焼いて、それでもあまり乾燥しなかったドライトマトだが、オリーブオイルに漬けてみた。
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残りはトマトソースに。追熟はさせたものの、真っ赤になっていなかったのでソースの色も朱色に近かった。もっと赤みを増すには、もっと追熟が必要か? この気温で室温には長いこと置けないし、冷蔵庫のスペースにも限りがあるのでなかなか難しい。木につけたままにしておくと、他の実の生育を阻害するような気がするし。
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ハリルは朝からトマトを山盛り使って朝食を作って食べている。たまねぎ、にんにく、トマトを炒めて、最後に卵を落としたような一品で、鍋ごと食べている。年は二十歳離れているのだが、わたしよりハリルの方が後に残るような気がしてきた。

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