カンパーニュの改善

九十九里町
11 /06 2023
夏の暑さが遠のいたので、パン用の天然酵母づくりを再開した。酵母を起こすのは難しくない。けれど、一年を通してパンを焼いていると、気候のせいでうまく作れない時期があるし、原因不明でうまく焼けないこともしばしばある。カンパーニュは長いこと焼いていなかったけれど、造形的にイマイチなことが多く、なぜうまくいかなくなったのか分からず困ったのを覚えている。そこで、あらためて本を読んでみることにした。まずは『「自家製酵母」で作るワンランク上の食パン、バゲット』という本を見て、書いてあるとおりに酵母を起こし、カンパーニュを焼いた。
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おお、造形的によくできた。クープがきれいに開いて、丸くコロンとしている。わたしが知らなかったテクニックは、酵母を起こすのに塩を入れること、生地をオーブンに入れたらオーブンの壁に霧吹きをし、最初の7分はスイッチを切ってクープを開かせること、だった。生地の扱い方やオーブンの使い方をそのとおりにしたらこういうパンが焼けた。
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小ぶりなカンパーニュになった分、中身はぎっしり詰まった感じだ。もう少し水分量が多く、ふわっとした感じの方がポピュラーだと思う。実際、本に載っているカンパーニュはもっとふわっとしていた。
そこで今度は、同じレシピを使って、自分流に生地を成形して、自分流で焼いてみた。そうしたらこんなパンになった。
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見慣れたイヤなやつ(笑)。これができるとちょっとがっかりしてしまう。食べればおいしいけれど、見た目がよくない。開いたクープの幅や、その平面さがなんとも中途半端だ。でも中身は、最初に焼いたものよりもふわっとできていた。
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そこで、また自分流に生地を作り、最初の5分、オーブンのスイッチを切る方法で焼いてみた。7分も待つと温度が下がりすぎることが心配だったので。そうしたら、こんなパンが焼けた。
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やはりクープがきれいに開いた。全体の膨らみもいい。霧吹きと最初のスイッチ切りにそんな効果があったなんて。これだけでも、この本を読んで大きな収穫があったと思った。
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ふっくらしてよくできている。この造形を維持して、粉の種類ももっと研究して品質を上げていきたい。

コメント

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No title

最初のだって十分よくできているのに、更にどんどん良くなっていますね!野菜でもパンでも、日本だとお店や取り寄せで買うのは簡単だけど、自分で作ってみるとたくさん学びがありますよね。

今度は粉の種類を研究か~。私もkumikoさんの姿勢を見習いたいです。

パン作りにたける

砂漠人さんの研究熱心さがパン作りに反映されているようですね。失敗(私にはどれも成功に見えますけどね)と成功を繰り返して、パン作りが自分のものになっていく様子が伺えます。パン作り一つ取っても自分のベストを目指す砂漠人なのですね。

mizukiさん

たしかに、お金が捨てるほどあったらお取り寄せしまくるかもしれませんが、それは飽きるかもしれませんね。
自分がパンを焼ける、という自信を持つことが大事なのかもしれません。
粉の研究といっても、レシピを見て取っ替え引っ替えするだけなので簡単です(笑)。

Miekoさん

わたしは食べ物を作るときでも「見栄え」を一番気にしてしまうんです。食べられないようなパンが焼けることはまずないですけど、見た目が美しいかどうかを基準にしてしまうんですね。だから自己満足です〜
これからはもうちょっと食べた時のおいしさにフォーカスするつもりですよ!

No title

 コメント欄を含め、砂漠人ブログを長いこと楽しませていただきました。コメント欄の終わりは寂しいような、でも一部デジタルデトックスを開始するkumikoさんの今後が楽しみな気もします。

 スウェーデンからイランへ、イランから日本へ移っていくようにブログもああなって、こうなって…というのを、このブログファンとして支持、応援していきますね。これからも仲良くしてください!